YouTube番組『あそびわーるど』でも人気のコスプレイヤー、雷(ライ)さんだー(@asobiworld)さん。九州を拠点に、仲間や子供たちとコスプレ姿で『よかeco面隊』という、環境保全のボランティア活動も行なっています。
雷(ライ)さんはこの日、イベントに出演するため、アニメ版も人気の『鬼滅の刃』のキャラクター、冨岡義勇のコスプレ姿に扮し、出かける準備をしていました。まさに出かけようとしていたその時、思いも寄らないことが起きました。
「後は消防署に任せたら良い、私は行かないと」と、日輪刀を持って向かった
「先日、同じ階に住むお宅が火事になった。通路を見たら奥さんが火事だと叫びながらパニクっていた。玄関を開けたら炎が天井まで上がっていた。消火器をぶっ放して鎮火。煙にまかれて玄関を飛び出した。消防車が何台も来た。怪我人もなく安堵した。ただ消火した私が冨岡義勇のコスプレ姿だったことを除いて」
雷(ライ)さんがそうX(旧:Twitter)に投稿すると、たちまち大きな反響がありました。そして、雷(ライ)さんは「字数があるのでかなり話を端折りましたが…」と、消火活動の詳細を投稿。
「実際には、昼から鬼滅コスでのイベントがあるために義勇の準備して、これから出るという時に玄関をドンドン!と叩く音。えぇ?コスプレするタイミングで訪問者来るの何なん…って思いながら開けたら同じ階の住人のお子さん(5歳)が。
『どうしたん?』って聞いたら、通路から『火事ですー!消火器!どうやって使うんですかー!!』って叫びながこちらに走ってくる奥さんが見えた。『火事!?』『トースターが燃え上がって!!』。消火器を受け取って非常ベルを鳴らし、『消防に連絡して!』と言って玄関を開けた。炎がごうごうと立ち上がっているのが見えた。
玄関のドアに靴を挟んで開放したままキッチンに向かった。トースターから燃え上がった炎が天井にまで達していて、着火剤にでも火を着けたかのようで、キャンプファイヤーぐらい大きな炎になっていた。少し前にTwitterで、消火しようとして粉塵爆発で人が燃え上がる映像を見たばかりだったので正直怖かった。
消火器の栓を引っこ抜いてぶっ放した。消火した時の煙が思い切り立ち込めて、いかん、一酸化炭素中毒になると思って、ベランダの窓を急いで開けて顔を覆って玄関を飛び出した。消火器で炎は鎮火したが、まだ火の戻りもあるかもやけ、消防に対処してもらわないと危ないから入らないで!と奥さんに言った。
そのお宅に住む子供の5歳と2歳が通路で怖がっていたので、『まあさ、抱いて大丈夫って守っててあげて。部屋に来たらダメやけ』って言って、まあさに見てもらっている間に消防車が何台も来た。非常ベルで住人もたくさん出てきて、玄関から吹き出していた煙を見て、火事だ火事だと騒いでいた。
『後は消防署に任せたら良いよ、私はこれから仕事に行かないといけないから、実況見分とか立ち会えない』と奥さんに言って、持っていた消火器を置き、日輪刀を持って車に乗り向かった。鏡を見たら顔にすすがたくさん付着していた。身体中、煙臭い。水の呼吸が使えなくて消火器で炎を鎮火した…」
「水の呼吸の使い手」ならぬ元消火局勤務
実は雷(ライ)さんは以前、消防局に2年間勤務。所属は広報課でしたが、救命講習や防災活動の経験があったそうです。
「1つ失敗したことは、慌てて消火器持って部屋に入った時、玄関で履いていた靴を脱いで上がってしまったことだ。つい、部屋に土足で入れず脱いでしまったけど、実際には火災でも災害時もガラスが割れたら足を怪我するので絶対に靴は履いたままじゃないといけない。
最後に、私は消防局に2年勤めていたので(広報課ですが救命講習や防災活動をしていました)今回のように動きましたが、素人判断では消火活動は大変危険を伴うので、充分に気をつけてください。火災の原因は、子供さんがトースターにおもちゃを入れて燃やして、蓋を開けた瞬間に爆発したとのこと」(雷(ライ)さんの投稿より)