『自分の市場価値』とは『転職市場で自分がもつ価値』のことですが、転職活動時に実際に調べた人はどれくらいいるのでしょうか。転職活動をしたことがある全国の10~50代以上の男女500人(女性306人/男性194人)に調査をしたところ、2割の人が「転職時に自分の市場価値を調べた」と回答しました。また、自分の市場価値を調べなかった理由で最も多かったのは「考えつかなかった」でした。
株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営するメディア『Biz Hits』が、2023年6月にインターネットで実施した調査です。
調査によると、22.0%の人が「転職時に自分の市場価値を調べた」と答えました。
そこで、「転職時に自分の市場価値を調べなかった」と回答した390人に「調べなかった理由」を複数回答で聞いたところ、「考えつかなかった」(117人)が最も多い回答でした。次に多かったのが「調べ方がわからなかった」(87人)となり、以下、「結果に自信がなかった」(85人)、「必要ないと思った」(72人)と続きました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:考えつかなかった】
▽調べることを思いつかなかった(27歳女性)
▽自分が転職活動した時代には、市場価値という考え方はなかった(30歳男性)
▽「自分の市場価値」という言葉を知らなかった(40歳男性)
【2位:調べ方がわからなかった】
▽調べ方を知らなかった(28歳女性)
▽どうやって調べたらいいか、具体的にわからなかった(30歳男性)
【3位:結果に自信がなかった】
▽価値が低いと転職活動をするのが怖くなってしまうので、わざと調べなかった(27歳女性)
▽自分に自信がなく、調べてガッカリしたくなかったから(30歳男性)
▽現実を知るのが怖かったから(34歳男性)
【4位:必要ないと思った】
▽市場価値を調べるより、自分に合う仕事内容や給料などを重視しているから(25歳女性)
▽地方に住んでいて選べる職種が少なく、市場価値を調べる必要がないと思っていたから(30歳女性)
▽転職先が知り合いからの紹介で、確実に転職が成功するとわかっていたから(40歳男性)
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続いて、「自分の市場価値を調べた」と回答した110人に「調べた理由」を複数回答で聞いたところ、1位は「適正年収を知りたい」(50人)でした。次いで2位は「転職活動をスムーズにするため」(31人)、3位は「キャリアと向き合うため」(12人)となりました。転職活動を有利に進めるために調べた人が多かったほか、「好奇心」「単純に知りたかった」と回答した人も多数いたそうです。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:適正年収を知りたい】
▽自分の能力で妥当な年収を知りたかったため(23歳女性)
▽どれぐらいの年収が見込めるか知りたかったため(44歳男性)
【2位:転職活動をスムーズにするため】
▽自分の価値を知っておくことが、スムーズな転職につながると考えたから(29歳女性)
▽自分の立ち位置を知れば、候補企業が絞りやすくなると思ったため(32歳女性)
▽自らを客観視することで、転職に有利に働くと思ったから(36歳男性)
【3位:キャリアと向き合うため】
▽「自分がやるべきこと」「学ぶべきこと」を知る必要があったため(33歳男性)
▽やりたい仕事と足りないスキルを明確にするため(42歳男性)
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また、「自分の市場価値を調べた方法」についても同様に答えてもらったところ、1位「転職エージェントを利用した」(36人)、2位「ネットの診断ツール」(33人)、3位「ネット検索で調べた」(19人)、4位「転職サイトに登録した」(15人)などが上位に挙がりました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:転職エージェントを利用した】
▽スキルと経験を話したうえで、自分が転職可能なレベルを教えてもらった(25歳男性)
▽自分のスキルや経験を客観的に評価してもらい、市場価値を把握できました(35歳男性)
【2位:ネットの診断ツール】
▽利用していた転職サイトの市場価値診断で調べた(23歳女性)
▽無料の年収診断で簡易的に調べました(38歳男性)
【3位:ネット検索で調べた】
▽インターネットや口コミを見て調べました(24歳女性)
▽ネット上にあるサイトを横断的に読み判断した(30歳女性)
【4位:転職サイトに登録した】
▽一般的な転職サイトに登録し、求人を見てみた(25歳男性)
▽徒歩圏内で通勤できるクリニックの募集要項を複数サイトで比較し、どれくらいの時給で求人があるか調べました(40歳女性)
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【出典】
▽株式会社ビズヒッツ
https://bizhits.co.jp/