片岡鶴太郎「いまの僕があるのはヨガのおかげ」 加齢をポジティブに…「90、100歳になったとき、どんな格好いいジジイになるか」

磯部 正和 磯部 正和

 インド政府公認プロフェッショナルヨガ検定インストラクター合格記者会見ー。2017年、ヨガ実践家としてメディアの前に登場した片岡鶴太郎。俳優としても8月25日公開の最新作映画『春に散る』で、ボクシングを愛する男性・佐瀬健三として渋い演技を披露するなど、コンスタントに活躍を続けている片岡だが、「ヨガと出会わなければ今の僕はいない」と断言する。

 片岡がヨガと出会ったのは57歳のころという。「当時はそこまで意識していなかったと思うのですが、ちょうど還暦が近づいてきているころ。これから生きていくうえで、グッと腹に据えた哲学というか、自分の信念みたいなものが欲しいと思ったんです」と振り返る。

 最初はヨガをやりたいという思いではなく「瞑想」に興味があったという。「瞑想がいいと聞いて、自分がやったらどう変わるのだろう……という興味から始めたんです。でもよくよく調べると、瞑想というのはヨガの最終的なブロックに入るものだと知ったんです。だったらヨガから入ろうということで、やり始めました」。

 片岡は「精神的にも肉体的にも、しっかり芯を鍛えるというか、核になるものを意識することが大切なんです。内臓も健やかになりますし、顔つきも変わる。いまの僕があるのはヨガのおかげ。ヨガに出会わなければ今の僕はありませんと確実に言えると思います」と断言する。

 瞑想やヨガがいいとは聞くが、初心者にはハードルが高いのも事実だ。片岡は「自己流でやるのは、非常に難しい。特に瞑想の場合は、しっかりとした指導者についてもらった方がいい」とアドバイス。

 さらに片岡は、ダイエットに悩む人たちが多いことにも触れ「やっぱりヨガもそうですが、毎日続けること、そして反復すること」と続けると「もう一つ、目標を達成したときの自分をしっかりイメージすること」と説く。

 「例えば10キロ落としたいとなったとき、その落ちたときの自分をイメージすることが大切。それが見えていないと、なかなか続かないんです。ダイエットを始めたとき、最初の3日ぐらいは、いつもと違う日常を楽しむことができるんです。でも1週間、1カ月になってくると、飽きてくるし、だんだん不安になるんです。そこで成功したときのことをしっかりイメージできれば頑張れる。そうじゃないと、悪魔の声に引っ張られてしまう」。

 さらに目標を達成したと思っても、継続していないと、元の木阿弥になってしまうという。それでも「成功体験は大切。一度成功した人は、自信にもなる。でもそれがないと、中途半端にダイエットを繰り返して、体を壊してしまうこともあるんです」と語っていた。

 現在68歳の片岡。「どっちにしたって、放っておいたらどんどん老いて、見苦しくなっていくんです。だったら、どうやって格好良く生きていくか……というのが今の私のテーマです。90、100歳になったとき、どんな格好いいジジイになるか。それをイメージするだけで、人生は楽しくなるんです」と年を重ねることをポジティブに捉えていた。

◇映画『春に散る』は8月25日より全国ロードショー

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