無水エタノールの脱水効果がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは名古屋市在住で愛知工業大学四年生の某むっしーさん(@RTBGz01mkTNLBo0)の
「USBメモリの液浸標本@自宅採集
※洗濯してしまったので無水エタノールで脱水してるところです、ちゃんと直りました。」
という投稿。
水没したUSBメモリを蘇らせるべく無水エタノールの入った瓶に漬け、見事直したというむっしーさん。無水エタノールとはエタノールの純度を高め99.5%以上の濃度に高めたもののことで、水を使えない精密機器などの掃除に使われることもあるそうだが、まさかこんな用途にも力を発揮するとは。
某むっしーさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「中の水滴をエタノールに溶け込ませて、エタノールから出した後、エタノールを蒸発させて乾かすということですね。」
「水没したiphoneとか
昔よくやってました....笑」
「今年もこの時期が来ましたか 毎年USBメモリの焼酎漬けで夏が来たことを実感しますわ」
など数々の驚きの声や自身も試したことがあるという声が寄せられている。
某むっしーさんにお話を聞いた。
ーーどうしてこの脱水方法に至ったのでしょうか?
某むっしー:USBメモリをズボンのポケットに入れたまま誤って洗濯してしまったのですが、次週の大学の発表に使うワードやパワポの資料が全て詰まったUSBなので、なんとか早急にデータを取り戻したいと考え、何か良い方法は無いかとググりました。すると「無水エタノールは脱水効果がある」といった内容を見つけ、一か八かで試してみたところ上手くいきました。
液浸標本を作る為のスクリュー管を使ってエタノールに浸した見た目が、USBメモリの標本みたいな感じで面白かったので撮影して投稿してみました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
某むっしー:月末の速度制限の都合で外出している時はあまりTwitterを閲覧していないのですが、大学の友人と話している時に「お前の投稿なんかすごい事になってるぞ!」と言われて、Twitterを開いたら通知がすごい事になっていて、まさかバズるとは思っていなかったのでとても驚きました。
投稿を見て下さった有識者の方々から「無水エタノールの影響で樹脂のカバーが劣化する可能性があるので、データを別のところへ移してUSBメモリは廃棄した方が良い〜」などといった+αの知識もコメント等で教えて頂けたらので勉強になりました。
◇ ◇
脱水という点では効果的な無水エタノールだが、USBメモリはもちろん機器によってデメリットもある。試す際はあくまで自己責任でお願いしたい。
なお今回の話題を提供してくれた某むっしーさんは自然散策と昆虫採集、撮影が趣味。Twitterでもさまざまな情報を発信しているが、8月5日から8月6日にかけ、愛知県みよし市のみよし市立歴史民俗資料館で昆虫の切り紙の実演をおこなうとのこと。ご興味ある方はぜひ足を運んでいただきたい。
某むっしーさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/RTBGz01mkTNLBo0/