日本と中国の絵文字の使われ方の違いがSNS上で大きな注目を集めている。
「Wechatの絵文字の解説✨
日本人が間違えやすい、気をつけるべき絵文字をまとめてみました👀
中国語を学習していても、絵文字の意味って分かりにくいよね……
簡単に整理したから参考まで。
※間違いあったら告诉我(^^)」
とその例をまとめた表を紹介したのは唐酱さん(@Parlejaponais)。
日本なら「またね」くらいの会話に使われそうな笑顔の絵文字が中国では「さよなら(永遠に)」だったり、スイカを食べている顔の絵文字が「あら、そう(傍観)」だったり…日中の絵文字に関する感覚の違いは大きそうである。
唐酱さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「友達に『さよなら(永遠に)』を使っていた…確かに向こうから送られて来たことは一度もないな…泣きたい😭」
「⑧は中国の友人がやたら使ってきます(笑)」
「3と5は、使った時に中国人の友だちから「これは愛想笑いしてる絵もじだから気をつけて!」と注意されました笑」
「大変貴重な情報ありがとうございます。全然意識せず日本人感覚のイメージで使っておりました。幸いギリ相手が大きく勘違いしたり、気分を害する使い方はしていなさそうなのでほっとしております。一覧を参考にして気をつけます☺️」
など数々の驚きの声が寄せられている。
唐酱さんにお話を聞いた。
ーー中国と日本の絵文字のニュアンスの違いに気付いたきっかけをお聞かせください。
唐酱:ある日、中国にしかない絵文字「旺柴」の存在を知りました。犬の絵文字なんですが「可愛いワンチャン」ではなく、「ふーん」といった意味合いで、相手との距離を作る時に使われます。
それから意識的に使われる文面を見るようにして、経験的に意味を学びました。そして、他の絵文字の意味も気になり調べてみると、日本人の感覚では想像できない意味を持つ絵文字があることを知りました。
ーー絵文字の意味を取り違えてしまったことによる失敗談はあるのでしょうか?
唐酱:昔、抱きしめる様子を表した絵文字の意味が分からず、ただの可愛い人間だと思って多用していました。ある日、「これは慰める時に使う絵文字だよ!」と友達に言われて驚いた記憶があります。
今はWechat(中国で使われるLINEのようなトークアプリ)では絵文字が動くようになっているのですが、昔は全く動かない絵文字だったので意味の取り違えが多かった気がします。
反響の中では、「バイバイ(永遠にね)」のような意味を表す絵文字を、ただの「またね!」の意味で使ってる人がいたとの報告がありました。これは人間関係に亀裂が入りそうで危険ですね(笑)。
ーー投稿の反響への感想をお聞かせください。
唐酱:「絵文字を効果的に使える人が増えたらいいな」と思って投稿していたので、「全然違う意味で使ってた!」「知れてよかった!」という報告をもらい、よかったなと思いました。
◇ ◇
親愛の想いを込めたつもりが相手を不愉快にさせていたらとんでもないこと。中国人と絵文字のやり取りをするときはくれぐれも気を付けたいものだ。
唐酱さん関連情報
東京外国語大学卒。Twitter、YouTubeなどで中国語の学習情報を発信中。
「Twitterでは、#HSK出ない順 を初めとする楽しく学べる中国語コンテンツを配信しています。初級学習者向けの情報も多いので、ぜひフォローください。謝謝!」
Twitterアカウント:https://twitter.com/Parlejaponais