地域イベントなどで歌を披露している京都府南丹市八木町の47歳の女性が、プロ歌手を目指して奮闘している。体調を崩した際に、周囲の励ましのおかげで職場復帰。人々を元気づけられる歌手になることが「恩返しになる」と、一念発起した。大手レコード会社の審査に応募し、秋にある決勝大会でグランプリを取るのが目下の目標だ。人生の喜怒哀楽を味わった今だからこそ歌える歌でプロへの道をこじ開ける。
「優華(ゆうか)」の名前で活動する野村優美(ゆみ)さん。祖父の影響で幼い頃から演歌に親しんだ。29歳ごろからレッスンに通って歌唱力を磨きつつ、歌謡祭や福祉施設でのコンサートなどに出演するようになった。ポップスから演歌まで幅広く歌う。
介護職で働いてきたが、数年前、多忙で体調不良に。同僚や友人の支えで職場に戻った時、「勇気や希望を与える歌手になり、歌で恩返しをしたい」と考えたという。
40代後半のため、道のりは厳しいようにも見える。だが、2人の子どもを一人で育てた野村さんは「苦労を経験したから、味のある歌を歌えるようになってきたと思う。今、挑戦することに意味がある」とほほえむ。50代後半でデビューし、NHK紅白歌合戦に出場した秋元順子さん(76)の例もあり、「年を取っていてもなれる」と自分を信じる。
このほど、キングレコードのコンテストに応募した。高音が出るようになり、歌声で感情も伝わるようになってきた成果を込めた。通れば10月に東京都で行われる決勝に臨む。グランプリを獲得してデビューへのきっかけをつかみたいという。野村さんは「チャレンジ精神でやっていく」と意気込む。