令和の今も「まるで昭和?!」 お土産店に聞いた「売れている奈良土産」に驚き

のっち のっち

インバウンド激増に加えて修学旅行や遠足もコロナ前のように戻り、観光地は大賑わい。奈良の観光地・猿沢池の近くにある老舗土産物店で、「今売れているお土産」について聞いてみました。

『鬼滅の刃』『東京リベンジャーズ』などのご当地グッズがきらびやかに並ぶ一方で、筆者が数十年前に土産物店でアルバイトをしていた頃に扱っていた商品に「昔と全く変わってないやん!!」と驚いたり。変わらぬデザインが一周まわってオシャレに見える「鹿サブレ」など、昭和~平成~令和と時代を経ても、お土産に求められるものは変わらないのかもしれません。

ちなみに、(公財)全国修学旅行研究協会が、関東地区5県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉)、東海地区3県(愛知・三重・岐阜)※愛知県は名古屋市を除く、近畿地区2府3県(滋賀・京都・奈良・大阪・兵庫)の公立中学校を対象に行った調査(調査時期:2022年7月~2022年12月)によると、2022年の中学生の修学旅行におけるお小遣い上限の平均額は、関東13551円、東海12327円、近畿9308円との結果がでています。

今も昔も、奈良において鹿は不動のセンター?!〜雑貨編〜

大仏、五重塔など奈良の名所が刻まれています【3Dクリスタル】 
「定番商品ですが、今でも修学旅行生を中心に人気のアイテムです。修学旅行で買った思い出があるとか、これ懐かしい!とお求めになる方も多いです」440〜660円

友だちとおそろいで!【鹿カチューシャ】
「写真映えアイテムです。これをつけたまま、団体で歩いている学生さんもたくさん見られます。意外と海外からのご高齢の女性も喜んで着けておられたりしますね。コロナ禍の前はアイマスクが人気でしたが、今は断然これですね」385円

つぶらな瞳に見つめられたら買わずにはいられない!【鹿モチーフのマスコット】
「デザインも豊富にある鹿のマスコット人形は年齢や国籍を問わずに人気があります。お尻からフンが出て、それがクリーナーになるというユニークなマスコットもあります」しかくんクリーナー990円

コロナ禍以降で人気に変動が 〜食品編〜

ラグジュアリーなパッケージと裏腹にお手頃プライス【プチショコラ】 
「高級感がありながら値段がお手頃なこともあって、修学旅行生を中心に大人気のお菓子です」486円

添加物フリーが嬉しい【公園クッキー】 
「大仏殿や鹿などのかわいい型抜きクッキーです。添加物不使用というこだわりもウケています」486円(小 10枚入り)

老若男女大好き!【瓶詰め食品】 
「コロナ禍以降、おうちごはんアイテムの需要が増えました。大和牛や吉野葛などの地元食材を使った味噌漬やなめ茸などが人気ですね」吉野葛 なめ茸648円

奈良出身の「あの人」は、いつの時代も人気もの?!〜番外編〜

このパッケージはもしや……!【御神鹿のふん】
「奈良出身のあの有名人に似たキャラクターが描かれている『鹿のふん』モチーフの豆菓子は、販売されてからもう40年ほど経つロングラン商品。店頭から消えることのない人気者です」378円

比較的手頃な価格のお土産が人気なのは、やはり修学旅行の学生さんの利用が多いからでしょうか。それにしても平成、令和を経ても、吉永小百合さんの奈良を歌った昭和の名曲と、それをギャグに使った奈良出身の芸人さんを連想させる「御神鹿のふん」が人気というのは、昨今の「昭和ブーム」の影響か、ある意味「奈良」らしいのか……?!

今回お話を聞いたのは、昭和23年に創業した「三楽洞」。奈良観光のランドスケープ、猿沢池の近くにあるお土産店です。バラエティ豊かで流行にも常にアンテナを張っている…国内外の観光客を魅了するお土産の奥深い世界が広がっています。奈良に訪れる機会があれば、ぜひ「三楽洞」に足を運んでみてください。

<取材協力>
三楽洞 本店
奈良市樽井町7
電話:0742-22-2075
営業時間:10:00〜20:00(変更の場合あり)
年中無休
https://www.sanrakudo.co.jp

※商品価格は税込で、2023年8月取材時のものです。変更になる場合がありますのでご注意ください。

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