災害時、雨の中の避難→絶対やって! 元陸上自衛官が教える「衣類のしまい方」屋外活動の鉄則とは?

太田 浩子 太田 浩子

 雨が多い季節です。元陸上自衛官の「ぱやぱやくん(@paya_paya_kun)」が、洪水などの水害に備えて避難するときに役立つ知識をツイートしました。

「避難所などに行くときは『衣類はジップロックで小分けにしておく』『ゴミ袋などに入れてから、リュックにいれる』ということを心がけてください。」

 小分けにしたジップロック(ファスナーで密閉できるプラスチック袋の商品名)をさらにゴミ袋に入れる理由について、二重にすることで防水性をより高めるためだと話します。実際に、水害で避難した人から、ビニール袋1枚では濡れてしまっていたという報告もありました。

「こうしておけば衣類が濡れませんし、管理も楽です。『替え着を濡らさない』は自衛隊で学ぶ原則の一つでもあります。ぜひ心がけてみてください。」と、ぱやぱやくんは続けています。

 乾いた服がなくて濡れた服のままでいると、体温が下がったり体調を崩してしまったりすることにつながります。

 「ずぶ濡れの半長靴、靴下替えただけで暖かくて生き返る気持ちになったのを思い出しました」「替えの靴下を濡らさないのが生き延びる秘訣みたいな教訓」とコメントがあったように、着替えが乾いていることはとても大切!ぜひ参考にしたいですね。

 ぱやぱやくんは、ほかにも避難時に役立つ情報をツイートしています。

「災害用の非常食には『チョコラBB』などのビタミン剤も一緒に入れておきましょう。理由は保存食にはビタミンが足りないので、数日たつと口内炎だらけになるからです。口の痛みがストレスになります。災害避難や自宅隔離になったときのために覚えておいてください。」

「視力が悪い人にお伝えします。災害などに備えて『安いメガネ』を複数持っておくとよいです。自宅用、職場に置く用、予備などを準備しておくと、災害でライフラインが止まったときに役に立ちます。安いメガネは命の保険ですよ。」

 今回の衣類を濡らさないビニール袋を2重にする方法は、災害時だけでなく、荷物が雨に濡れてしまう可能性があるツーリング、登山、野外ライブ、スポーツ観戦などの屋外活動を楽しむときにも活用を。

 ぱやぱやくんは、災害時に役立つ情報のほか、防衛大学や陸上自衛隊の教えや生活から学べることも多数ツイートしています。生きていくために必要な知識から、メンタルを強くする方法まで、「なんだかわかる…」内容で参考になります。

■ぱやぱやくんのプロフィール
防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。

■書籍『今日も小原台で叫んでいます―残されたジャングル、防衛大学校』(7月28日発売予定):256ページ超えの大ボリュームで、防大生の日常を書き上げました。タイトルに「ジャングル」が含まれるポップでハッピーな作品です。(ぱやぱやくんより) https://www.amazon.co.jp/dp/4046061413/

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