迷子で多い年齢は「3歳~5歳」 対応で困ることは…「迷子が自分の名前などを言えない」「迷子の放送を親が聞いていない」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

株式会社エスシーシー(東京都中野区)は、商業施設・遊園地・動物園で迷子対応の経験のある男女1003人を対象に、「迷子への対応と予防策」に関する調査を実施しました。その結果、迷子になりやすい年齢は「3歳~5歳」であることが分かりました。また、迷子の対応時、困ることや不安になることについては、「保護者の居場所が把握できない」が最も多かったそうです。

調査は、2023年2月にインターネットで実施されました。

まず、「勤務先において、迷子対応が発生する頻度」について調査をしたところ、「1日に2回以上」(27.2%)、「1日1回程度」(16.9%)、「2、3日に1回程度」(15.4%)、「週に1回程度」(14.4%)、「月に1~3回程度」(12.8%)といった回答が上位に並び、子どもが集まる施設において、毎日数回は迷子業務が発生していることが明らかになりました。

また、「どのくらいの年齢の迷子対応をすることが多いですか」と聞いたところ、ダントツで多かったのは「3歳~5歳」(62.9%)でした。以下、「3歳未満」(17.6%)、「6歳~8歳」(16.2%)、「9歳~11歳」(2.4%)、「12歳以上」(0.9%)と続き、自主性を持って行動することが増える年齢において、迷子に発展してしまうことがうかがえます。

「迷子になる理由」について回答者からは、「親が動物の写真を撮ったり、スマホに気を取られて子供から目を離すこと」(40代女性/動物園勤務)、「遊ぶのに夢中になって気付いたらはぐれてる」(20代女性/遊園地勤務)、「新しい場所に行ったり、知らないところに歩いたりすると、迷子になる可能性が高くなります」(40代男性/商業施設勤務)といった意見が寄せられました。

続いて、「迷子の発生から解決までにかかる平均時間」を聞いたところ、「15~30分」(43.0%)、「31~59分」(32.7%)、「1〜2時間程度」(11.8%)、「15分未満」(11.1%)などに回答が集まった一方で、少数派ながら「3〜4時間程度」(1.2%)、「5時間以上」(0.2%)という回答もみられました。

また「迷子の対応時、困ることや不安になること」を複数回答可で答えてもらったところ、「保護者の居場所が把握できない」(46.1%)、「迷子が自分の名前などを言えない」(41.1%)といった回答が上位を占めたほか、「迷子とのコミュニケーション」(35.2%)、「迷子の居場所が把握できない」(28.3%)、「スタッフ間での情報共有が難しい」(18.6%)なども挙げられており、施設の広さや来客数の多さなどから、保護者と連絡を取ることが難しいケースや、コミュニケーション面での難しさがうかがえます。

回答者からは、「迷子が泣いてしまい自分の名前を言えない時、時間が取られ他の業務ができなくなること」(20代女性/商業施設勤務)、「迷子への過度な干渉は保護者からの反感をうむ場合があり、どの程度まで関わって良いかわからない」(20代男性/商業施設勤務)、「迷子の放送を親が聞いていない、聞こえていない」(30代男性/商業施設勤務)、「人手が足りず、業務に支障がでる」(40代男性/遊園地勤務)といった意見が寄せられたそうです。

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