三島駅「抹茶めし弁当」1080円

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柴田 直記 柴田 直記
三島駅「抹茶めし弁当」1080円
三島駅「抹茶めし弁当」1080円

 4月14日に発売されたばかりの駅弁。黄緑色の掛け紙に「静岡県産抹茶使用」の文字が茶葉の絵とともにプリントされている。富士山には松が描かれ、逆さ富士もくっきりだ。十字に掛かった薄いピンクのひもを解いて中を見ると、厚紙のふたの下にセロハンが敷かれ、底板は経木。それ以外の部分も木で、経木の風合いを出す紙を貼った容器になっている。俵形で濃い緑の押し麦入り抹茶飯は8つ並び、その頭頂部に碾(てん)茶が振りかけられている。おかずもしっかり入り、わさび漬けのパックも収まっていて静岡らしさ満載。抹茶が看板の駅弁を初めて味わってみた。

  ◇  ◇

 まずは抹茶めしから。色からして深い味わいの抹茶が口一杯に広がる。最終工程で振りかけたであろう碾茶の香ばしさと合わさって風味が良く、それだけでもおいしくいただける。容器が木でないと、もっと湿気が増えて、ここまでのサクサク食感は出ないと思われるところに、メインを抹茶にしたこだわりがうかがえた。

 抹茶めしに合うように濃い味付けの鶏唐揚げはモモ肉で、大きなものがうれしい。

 先の軟らかい部分を使っていないサイコロ状のタケノコうま煮と、その上にのる箱根山麓豚のうま煮は、どちらも甘めの味付けだ。

 食べ進めると初めて分かったのは、絶妙な塩加減でとてもおいしいサバの塩焼き、バランを挟んでふっくら甘い卵焼き、かまぼこと三種の神器がそろい踏みしている。

 白身魚フライは緑のふたのランチャームに入った醤油をかけて食べたい一品。

 別枠に入った割り干し漬け、桜漬けは、いい箸休めになっている。

 パック入りのわさび漬けは抹茶めしにも合う静岡名物だ。

 1080円。東海道本線・三島駅「㈱桃中軒」☎0559630154。沼津駅でも販売中。

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