「こ…これでも一般車だもん」愛車はいすゞの元路線バス→「バスを自家用車にできるんだ!」驚きの声続々

金井 かおる 金井 かおる

 バス好きが高じて、元路線バスを購入して自家用車にした人がいます。兵庫県在住のこっくんさん。愛車がバスと知った人たちからは「自家用車がバスとはすごい」「バスを自家用車にできるんだ!」などと驚きの声が上がっています。

 先日も買い物に出かけた先で、駐車場の警備員さんとこんなやりとりがありました。

 アウトレット駐車場にて、
警備員「どういったご用件で?」
こっくんさん「か……買い物デス…」
警備員「買い物?」
こっくんさん「はい…自家用車でして……」
警備員「あっ、わかりました(何かを察した)」
こっくんさん「すみませんややこしくて……」
警備員「いえいえ、ごゆっくり」

 この出来事を自身のツイッター(@kokkunkoubou)に投稿すると、4千を超えるいいねが集まり、「おもろい」「これやってみたい」「バス会社の人が買い物に来たみたい笑」などの声が寄せられました。

家族はあきれて「そうなんやねぇ〜」

 こっくんさんに話を聞きました。

──バスを購入したのはいつ。

 「2022年の5月ごろに買いました。いすゞのエルガで、価格は3桁万円でした」

──なぜバスを自家用車にしようと。

 「もともとバスが好きだったというのもあるのですが、やはりあれだけ大きい物を自宅には置けないので、長らくの間、購入はあきらめて他の趣味をして過ごしておりました。ある時、通勤用の車で痛車を作ろとしていたのですが、親父に『やるのはいいが二度と家に乗って帰って来るなよ!』と言われまして。通勤でも使う車なのでどうしようかと考えていたところ、『どうせバスを買ったら外で駐車場借りないといけないし、バスを痛車にすれば両方解決なのでは!??』とひらめき、そのまま購入することになりました」

──ご家族の反応は。

 「家族には事後報告だったのですが、そもそも2トントラックを趣味の車として買ったこともありましたので、もうあきれられて『そうなんやねぇ〜』と割と反応はあっさりでした(笑)。ただ、友人や会社の人たちはかなり面白がって『それ車検終ったらどこか旅行に行こう!』などと、購入当時はかなり盛り上がっておりました」

──選んだ決め手は。

 「痛車にする前提で車両を探しておりましたので、表面の凹凸が少ない物など多少の条件はありましたが、その中でも今ではなくなってしまった西日本車体工業(西工)のボディを使っている車両をメインに探しておりました。いろいろと販売店さんを巡ったのですが、その中でもで整備が行き届いており、私の条件である西工の車両だったのでほぼ即決みたいな感じで決めました」

──お気に入りのポイントは。

 「フロントガラスですかね。正面から見て右側(扉側)の窓が安全のために若干大きくなっているのが個人的に好きなポイントです」

バス購入→大型免許取得→1年がかりでやっとドライブ

──入手後、苦労した点は。

 「実はお恥ずかしながら購入当時は大型免許も所有してなかったので、本当に何一つ知らない世界でかなり大変でした。1年がかりでやっと先日、ナンバープレートを取得したところです。中でも一番大変だったのは保管場所ですかね。自宅から2km以内で探さないといけなく、また大型車は駐車枠では借りられないので、保管させていただける土地を探すことから始めました。ほぼ毎日、バイクに乗って置けそうな土地を探しまわり、地主さんと直接交渉したり、仲介屋さんを挟んだりして、やっと今の保管場所を見つけることができました」

──普段はどんなときに乗っていますか。

 「まだ運転の練習を兼ねて、休日に狭い山道に行ったり、駐車の練習がてら道の駅やアウトレットに買い物に行ったりしているぐらいです(笑)。今後は本来の目的だった痛車の準備を進めます。2024年にお台場で開催される展示会を目標にがんばって完成させたいです。あとは日本各地、この子と一緒に旅を出来たらいいなと思っております」

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