平均3500万円!還暦迎える2000人の貯蓄額 際立つ格差 約4割が300万円未満

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

2019年に話題となった「老後2000万円問題」を機に、将来安心して暮らすために貯蓄を意識する人が増えてきているのではないでしょうか。そこで、今年還暦を迎える1963年生まれの男女2000人を対象に、現段階の貯蓄金額を聞いたところ、平均3454万円でした。また、「300万円未満」の割合は38.2%、「2000万円以上」の割合は33.0%と、貯蓄格差が際立つ結果となったそうです。 

PGF生命保険株式会社(東京都千代田区)が2023年3月に、「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」としてインターネットで実施した調査です。

最初に、59歳時点で就労をしている・していた1527人を対象に、「60歳以降、何歳まで働きたいと思いますか」と聞いたところ、65歳以降も働きたいと思う人の割合は81.4%、70歳以降も働きたいと思う人の割合は39.0%となりました(65~69歳まで:42.4%、70~74歳まで:25.4%、75~79歳まで:7.3%、80~84歳まで:4.6%、85歳以上:1.7%)。

次に、65歳以降も働きたいと思う人の割合を、過去の調査結果と比較すると、2021年は78.3%、2022年は79.0%、2023年は81.4%と2年連続で上昇傾向が続き、2023年は調査開始以来最も高く8割を超えたといいます。

続いて、すべての人を対象に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」が25.2%と最も多く、以下、「100~300万円未満」(13.0%)、「500~1000万円未満」(11.8%)、「1000~1500万円未満」(10.1%)、「1億円以上」(9.7%)、「3000~5000万円未満」「5000万円~1億円未満」(同7.6%)と続き、平均3454万円でした。また、「300万円未満」の割合は38.2%、「2000万円以上」の割合は33.0%という結果となりました。

過去の調査結果と比較すると、貯蓄金額の平均は、2018年は2725万円、2019年は2956万円、2020年は3078万円、2021年は3026万円、2022年は3122万円、2023年は3454万円と、2018年の調査開始以来最も高くなりました。

さらに、これからの人生(60歳~)で、生活費として最低限必要だと思う金額(ひと月あたり)について聞いたところ、2018年は17万5518円、2019年は17万8415円、2020年は19万9710円、2021年は19万8747円、2022年は18万7463円だったのに対し、2023年は平均19万181円となりました。

一方で、ゆとりのある生活を送るために必要だと思う金額(ひと月あたり)について聞いたところ、2018年は27万9081円、2019年は29万8764円、2020年は28万8399円、2021年は28万8168円、2022年は27万2635円だったのに対し、2023年は平均27万8929円という結果となりました。

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