新型コロナの水際対策緩和もあり、経済的にもインバウンドへの期待が高まっています。そこで、中国・台湾・韓国・タイに居住し、日本旅行意向をもつ20~49歳の男女1389人を対象に、「訪日予定客調査」を実施したところ、自分用のお土産予算は、中国人の約4割が「10万円以上」と回答したそうです。
株式会社インテージ(東京都千代田区)が、2022年12月にインターネットで実施した調査です。なお、人数の内訳は、中国(350人)、台湾(347人)、韓国(337人)、タイ(355人)となっています。
まず、「お土産の予算」について調査をしたところ、「自分用の土産予算」は、タイ・韓国・台湾では「3万円以上~10万円未満」(タイ29.3%、韓国39.2%、台湾40.2%)が最も多かったのに対して、中国は「10万円以上」(39.1%)が約4割を占め、最多となっていました。
また、「他人への土産予算」は、タイ・韓国・台湾では「3万円未満」(タイ40.4%、韓国53.1%、台湾50.7%)が最多に。中国はまだ決めていない人が多いものの、決定者の中では「10~50万円未満」(26.6%)で検討している人が最も多く見られました。
続いて、「自分用の土産として日本で買いたい生活雑貨」を複数回答可で教えてもらったところ、中国男性(106人)は「洗顔料」(35.8%)、タイ男性(188人)・韓国男性(163人)は「化粧品・乳液・美容液」(タイ男性45.2%・韓国男性36.2%)、台湾男性(156人)は「サプリ・健康食品」(36.5%)がそれぞれ1位に。
一方、中国女性(244人)・タイ女性(167人)・台湾女性(191人)は「化粧品・乳液・美容液」(中国女性38.9%・タイ女性53.9%・台湾女性58.1%)、韓国女性(174人)は「メイク落とし」(33.9%)がそれぞれ1位となり、お土産選びには、越境EC(国をまたいで行うネット販売)では購入できないような「日本だからこそ買えるもの」が注目されているといいます。
また、「購入銘柄を決めるタイミング」については、「生活雑貨」では、「訪日前に調べて決める」(中国32.4%・台湾39.4%・韓国36.2%・タイ34.3%)という人が多い傾向が判明。他方、「食品・嗜好品」「耐久財」についても、訪日前に下調べをして決める人が多いものの、「訪日中に決める」という人も一定数いることが分かりました。