「指示をくみ取れない部下」「気分で態度が変わる上司」に不満の声 

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

職場において上司は部下に、部下は上司に、それぞれ不満があるのではないでしょうか。営業部長・課長(緩和で係長・課長補佐相当)110人および営業を行うZ世代一般社員107人に調査をしたところ、上司から部下に対する不満は「指示をうまくくみ取れない」、部下から上司に対する不満は「気分で態度が変わる」がそれぞれ最多となりました。

ソフトブレーン・サービス株式会社(東京都千代田区)が、「上司部下の溝に関する実態調査」と題して2023年3月にインターネットで実施した調査です。

まず、上司に対して、「どのような上司でありたいと思いますか」と複数回答可で聞いたところ、「部下の話に耳を傾ける」(67.3%)、「言動に矛盾がない」(59.1%)、「適切にサポートできる」(54.5%)などが上位に挙げられました。

一方、部下を対象とした「どのような上司と働きたいと思いますか」では、「部下の話に耳を傾ける」(67.3%)、「感情的にならない」「適切にサポートできる」(いずれも52.3%)などが上位となっています。

続いて、上司に「部下に対する不満」を複数回答可で答えてもらったところ、「指示をうまくくみ取れない」(34.5%)、「気分で態度が変わる」(27.3%)、「周りの意見を聞き入れない」(24.5%)などが挙げられました。

一方、部下が抱く「上司に対しての不満」については、「気分で態度が変わる」(32.7%)、「指示が一貫しない・分かりにくい」(28.0%)、「人によって態度が変わる」(24.3%)といった回答が上位に並びました。

次に、「褒めることと叱ること、どちらがより育成につながると思いますか」と聞いたところ、上司、部下いずれも「褒めること」(上司76.4%・部下86.0%)と回答しており、叱ることより褒めることが重要視されていることがうかがえました。

そこで、上司に対して「部下をよく褒めていると思いますか」と聞いたところ、68.2%が「よく誉めていると思う」(非常にそう思う10.0%・ややそう思う58.2%)と回答。一方、61.7%の部下が「よく褒められていると思う」(非常にそう思う11.2%・ややそう思う50.5%)と答えています。

また、上司の69.1%が「自身が的確に物事を伝えられていると思う」(非常にそう思う9.1%・ややそう思う60.0%)と回答。他方、64.5%の部下が「上司は的確に物事を伝えられていると思う」(非常にそう思う13.1%・ややそう思う51.4%)と回答しました。

さらに、「キャリアプランの共有」については、47.3%の上司が「詳細に共有できていると思う」(非常にそう思う10.9%・ややそう思う36.4%)と回答。他方、46.7%の部下が「詳細に共有されていると思う」(非常にそう思う9.3%・ややそう思う36.4%)となり、どちらも半数を切る結果となりました。

次に、上司に対して、「部下の成長状況に対して満足していますか」と聞いたところ、48.2%が「満足していない」(あまり満足していない36.4%・全く満足していない11.8%)と回答。一方、部下の考える「自身の成長状況」については、44.0%が「満足している」(非常に満足している1.9%・やや満足している42.1%)と答えています。

部下に対して、「上司の説明に納得感をもって行動に移すことが出来ていますか」と聞いたところ、71.0%の人が「納得感をもって行動に移すことが出来ている」(非常にそう思う12.1%・ややそう思う58.9%)と回答。

また、「上司の説明に納得感をもって行動に移すことが出来ていない」と答えた31人に、「上司の説明に納得感を持てていない理由」を複数回答可で教えてもらったところ、「指示に一貫性がないから」(41.9%)、「適切な説明や理由付けがなく、理解しづらいから」(41.9%)、「効率の悪いやり方を指示されているから」(35.5%)といった回答が上位に挙げられています。

一方、上司に対して、「部下の育成は成功していると思いますか」と聞いたところ、46.4%の人が「成功していると思う」(非常にそう思う8.2%・ややそう思う38.2%)と回答し、「部下の育成に成功している」と言い切れる上司は半数以下となりました。

最後に、上司に対して、「部下の育成に時間を割くのではなく、『プレイヤー』として自分が実施したいと思ったことはありますか」と聞いたところ、78.1%の人が「『プレイヤー』として自分が実施したいと思ったことがある」(非常にある23.6%・ややある54.5%)と回答。

また、「『プレイヤー』として自分が実施したいと思ったことがある」と答えた86人に「『プレイヤー』として自分が実施したいと思う場面」を複数回答可で答えてもらったところ、「部下の能力不足により仕事が上手く進まない時」「部下がやるべきことをやらない時」(いずれも46.5%)、「部下の理解が浅い時」(27.9%)などが上位に挙げられたそうです。

   ◇  ◇

【出典】
▽ソフトブレーン・サービス株式会社
https://sb-service.co.jp/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース