会社員の約8割が上司のせいで会社を辞めたいと思った経験がある―。そんな調査結果が、株式会社ベクトル(東京都千代田区)が、会社勤めをしている全国の20~60代の男女500人(女性315人・男性185人)を対象とした「上司」に関するアンケート調査で分かりました。部下に嫌われる上司の特徴とはどのようなものなのでしょうか。
調査は2023年1月にインターネットで実施されました。なお、回答者の年代は、20代(20%)、30代(39%)、40代(26%)、50代(13%)、60代(2%)となっています。
調査の結果、79%の人が「上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある」と回答。また、「今の上司」については、「嫌い」(40%)が「好き」(16%)を大きく上回る結果となりました。
では、「嫌われる上司の特徴」とは具体的にどういうものなのでしょうか。この質問に関して最も多かった回答は「高圧的」(332人)でした。次いで、「自分がすべて正しいと思っている」(317人)、「相手によって態度を変える」(272人)、「気分屋」(268人)、「人の意見を聞かない」(266人)と続いています。
回答者からは、「朝から機嫌が悪くて当たり散らす」(30代女性)、「手柄は自分のもの、ミスは気に入らない社員のもの」(30代女性)、「残業の強要、有給を取りづらくする」(40代男性)、「容姿やプライベートを否定する」(20代女性)、「一度人を叱り出すと何時間も叱り続ける」(30代女性)など、「この人はきっと昔からこうで、これからもずっとこうなんだろう」と思わせるような声が寄せられました。
一方、「理想の上司の特徴」については、「いざという時に守ってくれる」(313人)、「尊敬できる部分がある」(300人)、「感情的にならない」(292人)、「人によって態度を変えない」(283人)、「適切にサポートしてくれる」(274人)などが上位に挙げられています。
回答者からは、「失敗は俺の責任、成功はみんなのおかげだと言ってくれた」(30代女性)、「視野が広く、気分に関係なく丁寧」(50代男性)、「好きに仕事させてくれて、責任だけ取る」(50代男性)、「普段は言葉は少ないが、いざという時に頼りになった」(40代女性)など、人として魅力に関する声が寄せられていたそうです。