冬のままではもうNG、今が「色選び」の変え時 メークアドバイザーのおすすめ春メークは

宍道 香穂 宍道 香穂

 長く寒かった冬が終わり、春らしくなってきた。女性は日々の化粧で自分なりの定番アイテムや決まった手順がある場合が多いけど、季節によって化粧のやり方や使う色を変え、楽しみたい人もいるのではないか。メークで春らしさを演出するポイントは何か。おすすめの色やアイテム、メークのポイントを紹介する。

▽似合う色を知るには

 春のメークと言えば、ピンクやオレンジといった明るい色を使うイメージがあるが、どんな色が自分に似合うのか、いまひとつ分からない人も多いだろう。

 人の肌の色は、青みがある「ブルーベース」と黄みがある「イエローベース」の2パターンに大別できる。自分の肌の色がブルーベースとイエローベースのどちらなのかを知ると、似合う色を選びやすくなるという。ブルーベースやイエローベースといった人それぞれが持つ肌の色は「パーソナルカラー」と呼ばれ、メーク用品や服の色を選ぶ際、広く参考にされている。

 パーソナルカラーの分析、似合う色選びをサポートする「パーソナルカラーアナリスト」や「メイクカラーアナリスト」の資格を持つ桑谷優子さん(37)に、それぞれの肌タイプに似合う色やメークのポイントを聞いた。

 桑谷さんはこれまで350人以上のパーソナルカラーを分析し、企業の社員を対象にしたメーク講座の講師やテレビ出演者へのメークアドバイザーも務めている。

▽「ブルーベース」と「イエローベース」 見分け方は?

 自分の肌色の系統を知るにはどうすれば良いのか。桑谷さんは「自分のパーソナルカラーを詳しく知りたい人は、サロンでプロによる診断を受けると良い」とした上で、自分で見分ける方法を紹介した。

 「グレーの服とベージュの服、どちらかを選んで着る時、グレーの服を選びやすい人はブルーベース、ベージュを選ぶ人はイエローベースであることが多い」と桑谷さん。また「メーク用品であれば、青みのあるピンクを選ぶ人はブルーベース、コーラル(オレンジ)系の色を選ぶ人はイエローベースという傾向もある」とした。

 近年は自分の肌色の系統を診断してもらう「パーソナルカラー診断」が広く浸透し、ドラッグストアの化粧品コーナーや眼鏡店などでも簡易な診断を行っている場合があるという。簡易な診断でおおよその系統を把握すると、服や化粧品の色選びの参考にできそう。

▽目元のメーク、ポイントは?

 ブルーベースの人はピンクや紫、イエローベースの人はオレンジや黄緑を使うと肌になじみやすく、春らしい華やかさを演出できるという。

 カラフルな色を使う時はアイシャドーで目元に乗せる人が多いが、日頃使わない色を使うと、うまく肌になじまず腫れぼったく見えたり、目元だけが浮いて見えたりしてうまくいかず、悩む人もいるのではないか。

 桑谷さんは「ベースに茶色を塗ってから乗せるのがポイント」とアドバイスした。最初からカラフルな色を塗るのではなく、日頃使っている茶色のアイシャドーを塗ってから、ほかの色を乗せるとなじませやすくなる。

 アイシャドーを塗る時は指を使う人も多いが、桑谷さんによるとメーク用の筆を使う方がきれいに発色するという。桑谷さんは「少し前までメーク用の筆は高いというイメージが強かったが、近年は100円ショップなどで良い物を安く入手できる」とアドバイスした。

 アイシャドーにピンクやオレンジを使う時は、同じ色で頬にチークを乗せると血色感が出て、顔が明るく見える。桑谷さんは「一つでアイシャドー、チーク、リップと3カ所に使えるアイテムは、メークに統一感を出しやすい」と説明した。

 目元以外のメークのポイントとして桑谷さんは「3月からは特に紫外線対策を。日焼け止め成分が入っている化粧下地がお薦め」と春の注意点をアドバイスした。紫外線による肌の日焼けやシミ、しわなどを防ぐため、しっかりと対策したい。

 「春メーク」というと、日頃使わない個性的な色を取り入れるイメージがありちょっと難しそうと思っていたが、色の選び方や塗り方のこつを聞き、ポイントを抑えれば自分でもうまくできるのではと感じた。一年を通して同じメークをしている人も、思い切って季節感を演出するメークに挑戦してみてはどうだろうか。

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