突然消えたスマートウォッチ、アプリ上では「自転車に乗っている」と表示…まさか!? 愛犬の誤飲が発覚、それでも不幸中の幸いとは

谷口 輝世子 谷口 輝世子

子犬はいろいろなものに興味を持ち、くわえたり、遊んだりするが、誤って飲み込んでしまうことがある。

健康管理に特化したスマートウォッチであるフィットビットを飲み込んでしまった犬がいる。ミシガン州ケースビルに住むフルニエさんの愛犬のハーレーだ。フルニエさんは犬の誤飲には注意をしており、愛犬が立ち入らない寝室のキャビネットの上でフィットビットを充電していたのだが、突然、見当たらなくなった。しかし、アプリ上では20分間、自転車に乗っているかのように表示されたため、犬の誤飲を疑った。

フルニエさんは2匹の犬を飼っており、どちらの犬が誤飲しているのかを知るために、1匹ずつを車に乗せて、アプリが反応するかをチェック。ハーレーを運転中に位置追跡が出てきたため、どちらが飲み込んだのかがはっきりした。

そして、獣医に駆け込んだ。一番、心配されたのはフィットビットにはリチウムポリマー電池が入っていることだった。リチウム電池は、一般的なアルカリ電池よりも危険で、消化管に留まった場合、重度の組織損傷を引き起こす恐れがある。しかし、ハーレーはデバイスを噛んだりせずに、そのまま飲み込んでいたため、リチウム電池による損傷を免れていた。これが不幸中の幸いのひとつめだ。

ハーレーは誤飲してから24時間以上経っているとみなされたが、フィットビットが自然に排泄されないことが予想されたので、手術をすることになった。診察と手術のために獣医はレントゲン撮影をした。そのときに、フィットビット以外にも、何かの塊を飲み込んでいるのも見つかった。実際に、手術中にプルーン程度の大きさの石を飲み込んでいたことがわかった。飼い主が気づくことのなかった石の誤飲が見つかったのが不幸中の幸いのふたつめである。

飼い主のフルニエさんは「ハーレーがフィットビットを食べたことは、実は幸運なことです。ハーレーがフィットビットを食べなければ、この石の存在を知ることはできなかったでしょうし、もっと大きな被害や死を招いていたかもしれません」と言う。

そして、ハーレーが飲み込んだフィットビットはお腹から取り出した後も、まだ動いているのだという。「最近、新しいバンドを購入したのですが、フィットビット自体は動き続けています。犬になめられても時を刻んでいます。今度は、犬たちの届かないところに置いています」とフルニエさん。

今回の誤飲事故は、米国のペットポイズンヘルプラインから毒物に関するアドバイスを受けながら、検査や手術が進められたそうだ。

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