ウクライナ情勢などによる液化天然ガス(LNG)や石炭、輸入価格高騰の影響で電気代が高騰が続いています。そこで、現在一戸建てもしくはマンションに1~4人で住んでいる全国の男女1341人に調査をしたところ、9割以上の人が「2022年より電気代が上がった」と回答し、中には2倍以上というケースも見られたそうです。
株式会社NEXER(東京都豊島区)が運営する「日本トレンドリサーチ」が、「ナチュラルハウス」と共同で2023年3月にインターネットで実施した調査です。
まず、一戸建てに住む896人に「2023年1月の電気代」を教えてもらったところ、一人暮らしの場合は「1万円未満」(60.9%)が最も多く、2人、3人暮らし(453人・231人)の場合は「1万円~1万5000円未満」(30.2%・25.1%)、4人暮らし(120人)の場合は、「3万円以上」(31.7%)がそれぞれ最多となっています。
他方、マンションに住んでいる人(445人)では、1人暮らし(118人)のうち、81.4%が「1万円以内」と回答。また、2人暮らし(208人)でも42.8%の人が「1万円以内」と答えたほか、3人暮らし(83人)と4人暮らし(36人)では、「1万円~1万5000円未満」(39.8%・27.8%)がそれぞれ最多となっており、一戸建てと比べると、全体的に電気代は安い傾向にあることが分かりました。
続いて、「2022年の1月と比べて電気代はどうなりましたか」と聞いたところ、9割以上の人が「昨年より電気代が高い」と回答。一戸建て住みの人では45.0%、マッション住みの人では48.6%が「去年より1.1~1.3倍ほど高くなった」と答えています。
なお、一戸建て住み・マンション住みとも「2倍以上高くなった」(一戸建て住み14.1%・マンション住み12.5%)という回答も、1割強ほどみられました。
それぞれの回答については、「節電を意識している」(50代男性/去年より安くなった)、「使用料は去年より減っているが、単価が上がっているので、相対的に電気料金代が少しあがった」(50代男性/昨年より1.1~1.3倍ほど高い)、「自宅にいる時間が長くなったこと」(60代女性/昨年より1.4~1.7倍ほど高い)、「今年は寒くて、暖房を使う時間が増えた事」(50代男性/昨年より1.8~2倍ほど高い)といった声が寄せられました。
また、71.1%の人が「電気代を節約するために工夫していることがある」と回答。具体的な工夫を教えてもらったところ、「こまめにスイッチを切る、エアコンの設定温度を下げる」(70代男性)、「使わない機器のコンセントは抜いておく」(60代男性)、「早寝早起きで夜更かしをしない」(80代男性)、「トイレの便座に温かいクッションをつけている(便座の温めは切っている)」(70代女性)、「省エネ家電への切り替え」(50代男性)、「炬燵の代わりに電気毛布やケットを使う。風呂の時間をバラバラにせず順に入るようにする」(60代男性)といった声が挙がりました。
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【出典】
▽日本トレンドリサーチ/【電気代どれほど上がった?】9割以上が「昨年より上がった」と回答。 2倍以上という場合も!
https://trend-research.jp/17159/
▽ナチュラルハウス
https://www.natural-house.info/