学校に漫画を持っていけない…なら描けばいい! 小学生時代の自作イナイレ漫画が話題「狂気の労作」

小森 有喜 小森 有喜

「イナズマイレブンを学校でも楽しみたい」。茨城県在住のイラストレーター(24)が小学6年生の時、そんな思いで描いた漫画をツイッターにアップし、「労作すぎる」と話題になっています。録画したアニメ映像を見ながらすべてのセリフを書き起こし、コマ割りも考えてイラストを手掛けた自作漫画。これをアニメ10話分ほど描いたそうです。想像するだけで気が遠くなるような作業ですが、当時を振り返ってもらいました。

投稿した烏海さん(@_ukai_)は現在、ゲーム会社でイラスト業務を担当。小学生の時、好きなキャラクターやオリジナルキャラクターが登場するマンガやイラストをよく描いていました。はまっていた「コロコロコミック」をお手本に「ギャグマンガとして面白いものを作りたい」と奮起していたそうです。

そんな中、大好きなサッカーアニメ・イナズマイレブンを家だけでなく学校でも楽しみたい、と思った烏海さん。自分で漫画にして再現してしまおう、という大胆な行動に出ます。アニメ3期から始め、試合のある放送回を中心に描きました。漫画であっても自作なら先生に怒られることもなく、休み時間に読んで楽しんでいたそうです。膨大な作業時間を要するため「途中でだんだん疲れたり飽きてきたりしていた」と笑います。それでも続けられたのは、周囲の反響があったからだそう。「クラスの一部の友人が楽しみにしてくれていて、自分の好きな作品を共有して楽しんでもらえたことが嬉しかった」と振り返ります。

烏海さんは今月11日、この労作の一部をツイッターに投稿。「学校で合法的にアニメを楽しもうとした結果、イナイレを録画してセリフイラストを丸々漫画に起こして読んでた狂気のやつ」と投稿し、約2.3万件のいいねが殺到しました。「これぞまさに愛と執念…」「すごいなんてもんじゃねえ」「クラスのヒーロー」といった反応のほか、「絵とかコマ割り上手くてやばいです」と小学生とは思えない高い技術に脱帽する声も挙がりました。

今もイラストを描き続けていることについて「この時に友達に感想をもらえたり喜んだりしてもらえた経験が糧になったと思う」と振り返ります。また、烏海さんがイナズマイレブンから受けた影響は他にも。作品のトレーディングカードが好きで、同じキャラクターでも担当イラストレーターによって違った良さがあることに魅力を感じたそうです。「どれもかっこよくて…。絵描きを目指した一つの理由です」

子供時代の漫画をツイートした翌日、烏海さんは大人になってから描いたイナズマイレブンのイラストも投稿。一段と成長した画力とともに、変わらない「イナイレ愛」を見せました。

​烏海さんは幻獣や植物、動物などをモチーフに切り絵やイラストをホームページやツイッターで公開しています。

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