「え、スコーンが分裂してる アグレッシブ通り越してる。増えてる。」というひと言とともにTwitterに投稿された写真が注目を集めました。そこには縦に高くのび、中ほどでパックリ割れてしまったものもあるスコーンが写っています。
投稿した「ジゼル」(@sc_giselle)さんは、上記文言にさらに「こんなミスあるーー?笑っちゃうわ。ってことで作り直しだな」と続けます。でもふんわりサクサクの食感が想像できる、いかにも美味しそうなスコーンですよね!
投稿を見た人からはユニークな姿に想像力を刺激されたのか、「パルテノン神殿の柱が折れてる((((;゚Д゚))))」とスコーンを別のものにたとえる人もいれば、「スコーンの躍動感!」「これはこれで割りやすい気がするし アグレッシブスコーンとして売れば売れると思う」などと応援の声も届いています。
ジゼルさんに「分裂スコーン」が誕生した時のことをお聞きしました。
「ここまで分裂したのは初めて」 その後、無事、「本日のいいこちゃんスコーン」が美しく焼き上がりました!
――スコーンはよく作られるのですか。
常日頃からよく作ります。3番生地(型抜きしてまとめる、という作業を2回繰り返した後3回目にまとめた生地のこと)だと焼き上がりの形が悪くなることは多々ありますが、1番生地からここまで分裂したのは初めてです。
――「分裂スコーン」を見た瞬間の感想は?原因は何だと思われますか。
『あぁーーやってしまった…』というのが正直な感想です。イベントカフェで提供するために焼いていたので。原因は、グルテンの力を引き出し過ぎてしまったことかなぁと思っています。普段は250gの小麦粉で作るのですが、数が欲しくて倍量で仕込んだ際、力を入れて生地をまとめてしまいました。
――お味はいかがでしたか?
味はいつも通り、とても美味しく出来ました!私はザクホロッとした食感が好きなのですが、狙い通りにできました。見た目以外。
――続けて「本来のいいこちゃんスコーン」を投稿されていました。
こちらはいつも通り250gの小麦粉で仕込みました。倍量で仕込んだせいだなと思ったので。いつも通りにやったら成功でした。
――それは良かったです。「分裂スコーン」が拡散しました。
こんなに反響があるとは思ってもみませんでした。口を大きく開けている、笑っているようで可愛いというコメントにはこちらも笑ってしまいました。何人かの方は『これに見える』とキャラクターの写真を載せてくれていました。私はこの顔文字『٩( ᐛ )و』に見えます。
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さらにジゼルさんは「スコーンの形を整えるには、生地の厚みを均等にすることが大事です。私は生地の両側に角材を置き、その上に麺棒を置いて伸ばしています。そうすることで厚みが均等になります」と綺麗なスコーンを焼き上げるために気をつけていることを教えてくれました。
そんなジゼルさんは「趣味で所属しているメイド喫茶『Blue Pekoe』で製菓を担当しています。趣味なので、月に1度か数ヶ月に1度程度のお給仕です。スコーンやチーズケーキ、タルトなどを作ってお出ししています」とのことで「また、私とお菓子作りが得意な友人たちと3人でイベントカフェを年に2回ほど主催しています。『イベントカフェお菓子箱』と銘打って、これまでに6回開催しました」といいます。今回話題になったスコーンの投稿を見て、ジゼルさんの焼くお菓子を食べてみたい!と思った人はぜひチェックしてみてくださいね。
【ジゼルさん情報まとめ】
◇ジゼル @sc_giselle
◇Blue Pekoe大須のお屋敷 @Blue_Pekoe21421