洋服から糸がピヨッ→適当にやっても綺麗になる「ほつれ補修針」って知ってる?「猫飼いには必須」と話題に

太田 浩子 太田 浩子

 洋服から糸がピロッと出てしまっても、簡単に戻す道具があるのをご存知ですか?

 その道具の名前は「ほつれ補修針」。

「『ほつれ補修針』って私はつい最近その存在を知ったばかりなんだけど便利だなあ。
画像は使用ビフォーアフター。パーカーの裾をバッグのベルクロでバリバリっとやってしまい複数箇所糸が飛び出していたのを補修針で軽く直してみた様子。適当にやってこれなので、丁寧にやればもっと綺麗になるかも!」

 2枚の写真を添えてツイートしたのは「三谷(@mitanimmk)」さんです。ビフォーの画像には、ベルクロ(面ファスナー・マジックテープ)に接触してしまい糸がホロホロと何箇所も飛び出してしまった哀れなパーカーが写っています。ところが「ほつれ補修針」を使ったアフター画像を見ると、飛び出したほつれ糸はなかったことに!?

 しかも「ほつれ補修針」の使い方は簡単。飛び出た糸のすぐ脇に針を刺して、裏に引き抜くだけです。すると針の凹凸に飛び出た糸が引っかかって、そのまま生地の後ろ側に引き込んでくれます。

「まさにまさに今求めていたやつでした!速攻ポチりました情報ありがとうございます」
「チクチクしたら綺麗に引っ込みました🪡✨ 諦めて切らなくてよかったです🙏 この針考案した人にも大感謝」
「こういうの全部毛玉だと思ってぶちぶち手で取ってたけど、そうじゃなかったんだ😳きれいになってますね」
「知らなかったー!地道に針先で引っ張ったり裏側に押し込んでました。これがあれば簡単ですね。」

リプ欄には、感謝の声が集まり、ツイートは2万のいいねがつきました。また、この道具は「猫飼いには必須なんじゃ…」「猫たちにやられたあんな服もこんな服も、復活できる」と、猫を飼う人にとてもおすすめの商品のようです。普通の縫い針や爪楊枝で処理している人もいるようですが「面倒くさがり・うっかり屋・金無しの私にはこれの気軽さが嬉しくて」と補足していた三谷さんにお話を聞きました。

──「ほつれ補修針」を知られたきっかけは?

 去年か一昨年頃にバズってたどなたかのほつれ補修針おすすめツイートを見て知りました。実際買ったのはだいぶ後(今回)になってしまいましたが…(笑)。

──これだけ綺麗に直すことができれば、問題なく着られますね!

 「もっと早く知りたかった!もしかして私以外の大多数の人たちはこれを知ってるのか…?(教えてよ〜〜〜。。。)」みたいな、なんとも言えない気持ちに…。エ〜~ッてなりながらなんか笑いがこぼれてましたね。とにかく驚いたのと、“これがあれば今後もう引っ掛けほつれなんかにいちいち落ち込まないで済むぞ!”という喜びが同時にきました。

──そして「おすすめしたい」と思われたのですね。

 はい、やっぱりおすすめしたい気持ちでした。私は不器用な上に面倒くさがりな人間なんですが、フォロワーにもまたそういう人が多い傾向を感じるので…(笑)。「数百円でこの便利さが買えるんなら喜んでお金出すよ!」という私みたいな人がわりといそうだから、これはシェアしなければと思いました。

手芸用品メーカー「スタイリストに愛用者が多い」

 「ほつれ補修針」(細太2本入り 希望小売価格:495円)を製造・販売する手芸用品メーカー「クロバー」の担当者さんにもお話を聞きました。

──パーカーのほつれが「ほつれ補修針」で、きれいに直せたというツイートが話題になりました。

 この商品は、衣替えの季節になると、衣類のメンテナンス用品として、ファッション誌で良く取り上げられます。スタイリストの方に愛用者が多く、洋服を大事に着られる方に支持されているのだと思います。無理に引っ張ったりして余計にダメージを与えることなく補修できるので、大事にしていた服をひっかけたときのショックが安堵に変わる便利用品です。

──なるほど。クロバーさんの「ほつれ補修針」のこだわり部分は、ザラザラの部分でしょうか。

 はい。ダイヤ目のローレット加工によって、飛び出した糸が絡み糸始末ができる仕様です。ローレット加工とは、金属表面に細かい凹凸の加工を施す方法で、弊社の加工は上下にローレット刃が付いたロールがあり、間に針を挟み込んで加工をしています。他の縫い針のように複数本まとめて加工するのではなく、1本ずつ針が自動で送りこまれて加工されています。

──補修針で引き込んだ糸は、そのままでいいのですか?

 ニット地で糸が切れているということでなければ、そのままで大丈夫です。使用する布地によって太針と細針を使い分けてください。

──実は、私も少し前に知って便利に使っています。裁縫は得意ではないのですが、織りの細かいものにも使えるので、驚いたとともに嬉しく思いました。

 ふだんお裁縫をされない方にも、クロバーの商品を使っていただけてうれしく思います。最近は、猫の爪のひっかけの補修によいと話題になった事もありました。ニットだけでなく、ネクタイ等のシルク製品にも使えます。

■クロバー ホームページ https://clover.co.jp

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