「大学生活の半分以上リモートだったから…」新社会人の8割が「リアル」での卒業式を希望

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2023年3月に卒業を控える大学4年生は、大学生活の大半(大学2~4年生の期間)をコロナ禍で過ごしてきました。サークルやアルバイトなど、対面での活動が制限されることが多かったなか、残りの学生生活をどのように過ごしたいと考えているのでしょうか。

株式会社学情が、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、昨年11月に卒業をテーマにアンケートを実施した結果、卒業式は「リアル」で参加したいと回答した学生が82.1%に上りました。「一生に一度だから、リアルで体験したい」「キャンパスに通えない時期もあったからこそ、友だちと思い出に写真を撮りたい」といった声が上がりました。また、卒業までに取り組みたいことは「ゼミ・卒業論文」が79.6%で最多。次いで、「卒業旅行」62.6%、「アルバイト」58.5%、「大学の友人との交流」52.2%が続きました。「コロナ禍で、大学の授業に力を入れてきた。しっかりと成果を残せるようにゼミの活動を最後まで頑張りたい」「行動制限も緩和されているので、学生生活を楽しみたい」といった声が寄せられました。

卒業式は「リアル」を希望する学生が8割超​

卒業式は「リアル」で参加したいと回答した学生が82.1%に上りました。「リアル」での実施を希望する回答は、2021年の調査結果よりも5.3ポイント上昇しています。「一生に一度だから、リアルで体験したい」「キャンパスに通えない時期もあったからこそ、友だちと思い出に写真を撮りたい」といった声が寄せられました。

◎学生の声
・コロナ禍で、様々なイベントが中止になり、思い描いていたような学生生活は送りにくかった。最後はリアルで卒業式に参加したい
・大学生活の半分以上をリモートで過ごしたので、最後はリアルで参加したい
・コロナ禍で会えていない友だちも多いので、最後は友だちと集まって写真を撮りたい
・オンラインだと実感が湧かないと思う
・袴を着て節目を実感したい。家族にも晴れ姿を見てもらい感謝を伝えたい
・一緒に大学生活を過ごした友人や、お世話になった教職員の方に直接感謝を伝えたい

卒業までに取り組みたいことは「ゼミ・卒業論文」が79.6%で最多

卒業までに取り組みたいことは「ゼミ・卒業論文」が79.6%で最多。次いで、「卒業旅行」62.6%、「アルバイト」58.5%、「大学の友人との交流」52.2%が続きました。

◎「ゼミ・卒業論文」と回答した学生の声
・卒業論文は研究の集大成なので、悔いを残さないように完成させたい
・コロナ禍で、大学の授業に力を入れてきた。しっかりと成果を残せるようにゼミの活動を最後まで頑張りたい
・学生生活で何に興味を持ち、何を学んだのか形に残すためにも、卒業論文は納得のいくものを書きたい
・卒業するためには卒業論文の提出が必須。社会人のステップに進むためにもきちんと卒業したい

◎「卒業旅行」と回答した学生の声
・行動制限も緩和されているので、学生生活を楽しみたい
・コロナ禍でなかなか外出の機会を得られなかったので、卒業までの期間で友だちと旅行に行きたい
・長期の日程で旅行に行ったり、友だちと交流するなど、今しかできないことをやりたい

<調査概要>
・調査期間:2022年11月17日~12月4日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」会員
・有効回答数:441件
・調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。

  ◇  ◇

学生から社会人への節目になる卒業式は、リアルで参加し、友人やお世話になった方と一緒に思い出を作りたいと思う学生が多いことが分かります。また、卒業式までに取り組みたいこととして2番目に回答が多かった「卒業旅行」も、リアルでの体験や思い出を増やしたい意向の表れと言えます。「一堂に会す」「同じ時間を過ごす」時間や体験を共有した友人との関係は、きっと社会人になってからも財産になるはずです。時間を自由に使える学生のうちにできることを思いっきり楽しむことが、社会人になってから頑張れる原動力となるかもしれません。

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