家賃を抑えたいのに…ペット可だと家賃が高い傾向に 東京23区「ペット相談可物件が多く、家賃が安い駅」ランキング

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

近年、猫をペットとして買う人が増えているといいます。株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOME'S』が、東京都23区内の「ペット相談可物件」が500件以上ある駅の平均家賃を調査した結果、「ペット相談可物件が多く、家賃が安い駅ランキング」の1位は家賃相場がランキングで唯一の7万円台だった「四ツ木駅」(7万8983円)でした。

東京都23区内の「ペット相談可物件が多く、家賃が安い駅ランキング」の1位は葛飾区にある「四ツ木駅(京成押上線)」(家賃相場7万8983円)でした。家賃相場はランキング唯一の7万円台でドッグカフェやトリミングサロン、動物病院などペット施設が豊富な地域です。

2位は足立区にある「青井駅(つくばエクスプレス)」(家賃相場8万367円)で、「青和ばら公園」など沢山の公園がある地域。3位は北区にある「浮間舟渡駅(JR埼京線)」(家賃相場8万2917円)がランクイン。ペット相談可物件数がTOP10内で最も多かった駅で、浮間公園や荒川の河川敷などがあります。

なお、TOP10には京成押上線の駅が4駅ランクインしており、家賃を抑えてペットを飼いたい人は注目すべき路線であることがうかがえました。

都内の「ペット相談可物件」の平均家賃…それ以外の物件と比較して約1〜3万円高く

同社サイト内の検索機能で、「絶対条件」に設定された条件のランキングでは、「ペット相談可」は近畿圏で4位、首都圏で6位と、東西どちらも10位内にランクインしていました。

この結果から、同社は「もともとペットを飼っていて引越しをする人はもちろんのこと、コロナ禍でペットを飼う人が増えて、引越しや新居を探す際の絶対条件に入っている可能性がうかがえます」と分析しています。

一方で、同サイトに掲載されていた一都三県の「ペット相談可物件」の月別推移をみると、2020年1月は全体の14.0%だったのに対し、2022年12月は18.4%と4.3pt増加しており、ペットも「家族の一員」としての位置付けになりつつあることから、ペット相談可物件のニーズが高まっているといいます。

そこで、ペット可物件を探したことがある男女243人を対象に、実際に「ペット相談可物件を探してみて感じたこと」を2022年12月にインターネットで調査したところ、1位「物件数が少ない」、2位「家賃が高い」、3位「サイズや頭数に制限がある」という結果に。特に1位の「物件数が少ない」については他の差を付けて多くの票が集まり、ペット相談可物件の割合は増加傾向にあるものの、まだ大きな課題であることが分かりました。

また、ランキング2位だった「家賃が高い」について、東京都のペット相談可物件とそれ以外の物件の平均家賃を比較したところ、単身者向け(5~34平方メートル)では、ペット相談可以外の平均家賃が8万6026円なのに対して、ペット相談可物件は 9万8804円と1万2778円高いという結果になっています。

一方、ファミリー向け(35~100平方メートル)では、ペット相談可以外の平均家賃が17万6175円に対して、ペット相談可物件は20万3546円と、こちらも2万7371円高くなっていたそうです。

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