車種や用途にかかわらず、自動車で走行した距離に応じて課税される「走行距離課税」の導入が検討されています。そこで、車を持つ全国の男女1187人に「走行距離課税」について調査をしたところ、仕事で車を使う人の約9割が「走行距離課税に不安を感じる」と回答しました。また、不安に感じる理由としては、「経済的負担が大きくなる」が最も多かったそうです。
カーリース月額定額サービス『おトクにマイカー 定額カルモくん』を運営するナイル株式会社が、2023年1月にインターネット上にて実施した調査です。
まず、「走行距離課税の導入が検討されていることを知っていますか」と聞いたところ、52.1%の人が「知っている」と回答。「知らない」と回答した人は47.9%でした。
また、「走行距離課税が検討されているニュースを知ってどう思いますか」と聞いたところ、75.2%の人が「困る」と回答し、税金の負担が増えることに対して不安を感じている人が多い様子がうかがえました。
走行距離課税が検討されていることに対して「困る」と回答した人に、「走行距離課税への対策」を教えてもらったところ、最も多かった回答は「使用頻度を控える」(46.5%)でした。具体的には、「ある程度予定をまとめて効率よくする」「公共交通機関と併用する」といった意見が寄せられたといいます。
次いで、「長距離運転を控える」(12.4%)、「選挙や反対運動に参加する」(11.2%)と続いたほか、「車を手放す」(10.0%)という回答もみられました。
また、仕事で車を使う303人のうち、90.9%が「走行距離課税に不安を感じる」と回答。「どのような不安を感じますか」と聞いたところ、最多回答は「経済的負担が大きくなる」(52.1%)でした。具体的には「今までよりも出費が増える」「資金繰りが厳しくなる」といったコメントが寄せられました。以下、「仕事にならない」(26.7%)が続き、「会社までの通勤距離が長いから不安」「仕事をすればするほど利益が減るかも」といった意見も目立ちました。
なお、走行距離課税の導入が検討されていることに対して回答者からは、「地方では生活する上で絶対に車が必要。仕事をしているだけなのに税金が上げられるのは納得がいかない」(女性40代)、「意味がわからないし、走行距離課税の導入によって物流がどうなるのか考えていないと思う」(男性50代)といった声が寄せられたといいます。