【猫飼育可能な物件が少ない】
多くの人が気にする「築年数」は、優先度を下げると見つかりやすくなります。築10年以上の中古物件は、条件によっては買い手や借り手が見つけづらいケースがあるため、ペット飼育を「許可」にする物件も多くあります。
判断する上で重要なのは、実はデータ上の築年数ではなく管理状態です。築古はこれまでの管理の履歴や、今後の管理の予定などが予想できる物件を選ぶ必要があるので、築古を賃貸・購入する場合は必ず仲介業者に確認してもらい見極めましょう。
【毛が抜けて敷物や洋服につく】
換毛期に限らず、ペットの抜け毛は通年気になるもの。家の中に段差を作らない「フルフラットの床」ならロボット掃除機が使いやすくなり、毎日の掃除機がけの時間をカットできます。
また、人気の床材「無垢フローリング」は足触りが良いのはもちろん暖かく感じられるのでラグやカーペットを敷かずに過ごされる方も多く、掃除の手間を減らすことができます。
さらに、洋服は、賃貸物件では居室に備えつけられたクローゼットに収納することがほとんどですが、リノベーションでウォークインクローゼット(WIC)をつくり、猫が出入りできないようにすれば、洋服に毛がつきづらくなります。
【家具や壁で爪をとぐ】
猫が壁で爪をといで壁やクロスがボロボロという人も多いのではないでしょうか。リノベーションで人気のコンクリート剥き出しにすれば、猫が爪をとげなくなります。剥き出しが好みではない方は猫が爪をとげる場所を用意してあげると良いでしょう。
近年DIYが趣味という人も多く、ホームセンターなどで木材や麻紐など簡単に手に入ります。支柱に麻紐を巻けば猫の爪とぎになり、また塗装材を工夫すれば既存のインテリアに合わせた爪とぎ兼キャットタワーを作ることができます。
【トイレの臭いが気になる】
猫用トイレの臭いや見た目が気になるという人は、洗面室に猫のトイレスペースを設けることをおすすめします。床材をタイルにすることで水拭きでの掃除ができ、トイレの砂やシートの交換も気兼ねなくできます。洗面室にもお客さんを通すため見た目も気になるという場合は、カーテンで隠したり洗面台の下にトイレを隠せるスペースを設けると良いでしょう。
写真の事例は、洗面台の右下に猫用トイレを置くスペースを造りました。猫用トイレはキャスターつきの引き出しの中に収納され、猫は引き出しの側面に空けた穴から出入りが可能。これなら臭いも見た目も気になりません。
【猫が運動できる広さがない】
猫を飼っている多くの人が希望する「造りつけのキャットウォークやステップ」。天井から吊るしたり壁に造りつけるのが一般的ですが、インテリアの邪魔をしたくないという人には、窓を木枠で囲ったキャットウォークがおすすめです。
また、「現在猫を飼っていないが、将来的に飼いたい」と思っている方は、壁に可動棚をつけておくと良いでしょう。
猫を迎えるまでは棚として使用し、猫を迎えた後は棚板の高さを調整してキャットウォークとすることができます。
【アレルギーがあり悩まされている】
リノベーション時にコンセントをたくさんつけておくと空気清浄機を置くのに重宝します。WICをつくる場合は、WIC内にもコンセントをつけておくと空気清浄機を入れることができ、衣類を清潔に保つことができます。
【鳴き声や高いところから飛び降りる足音で、隣接住戸の住人に気を遣う】
よく鳴いたり上下運動が好きな猫を飼っている場合は、壁や床下に防音材を仕込むと良いでしょう。
【不在時も冷暖房が必要】
リノベーション時、断熱をしっかりと施すことで、飼い主が外出中に冷暖房を使わなくても室温を保ちやすくなります。
【不在時の様子が気になる】
ペットカメラなら小型で場所をとらず、賃貸物件や十分な広さがない家でも取り入れることができます。スマートフォンからペットを見守ることができ、製品により飼い主の声が出るものや、遠隔でおやつを与えることができるので、寂しがり屋のペットがいても安心です。
【家の出入りの際、猫が脱走しないか心配】
玄関にペット用ゲートをつけましょう。大型犬用などは高さがあるので、跳躍力のある猫にも安心です。
【吐き戻しで床の掃除が大変】
リノベーションをする人から特に人気なのは無垢フローリングですが、近年全面をタイル張りにする人も増加しました。無垢フローリングは水分を含んだものを長時間放置してしまうとシミになってしまいますが、タイルであればサッと水拭きをするだけで掃除が完了します。
【カーテンに登ってボロボロになる】
カーテンに登ってしまうアクティブな猫を飼っている場合は、ブラインドやロールスクリーンをおすすめします。布製のカーテンは臭いが蓄積されたり汚れが気になりますが、ブラインドはハンディモップなどでホコリをサッと拭くだけで済みます。またロールスクリーンはカーテンのようにヒラヒラとなびかないので、猫の興味がそそられづらいです。
【猫グッズが場所をとる】
アウトドアグッズやスーツケース、ベビーカーなどの収納に便利な広い土間玄関は、ペットグッズを置くのにも重宝します。トイレも土間に置けば、掃除もお手軽です。
【猫が部屋を行き来するためドアを閉められない】
壁に猫用の通路や、ペット用ドアを仕込んでおくと自由に出入りができます。
【観葉植物をかじる】
おうち時間の増加により「家の中でも緑を見て癒されたい」と、観葉植物を取り入れる方が増加しましたが、中には猫にとって危険な植物もあります。大きな鉢物は置けなくても、ダクトレールや天井・梁につけたライティングレールに植物を吊るして楽しむことができます。
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【出典】
▽ゼロリノベWEBサイト
https://www.zerorenovation.com