コロナ禍で転職時の「企業選びの軸が変わった」約3割 重視する点は「希望の働き方ができるか」が最多に

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

コロナ禍を経験した現在、転職を考えているみなさんは、次の勤め先を選ぶ軸に変化はあったのでしょうか。エン・ジャパン株式会社が運営する総合求人サイト『エン転職』のユーザー男女1万618人を対象に調査をしたところ、約3割の人が「企業選びの軸が変わった」と回答しました。また、企業選びの軸が変わったと回答した人が、企業を選ぶ際に重視するようになったこととしては、「希望の働き方(テレワーク・副業など)ができるか」が最多だったそうです。

調査は2022年12月~2023年2月の期間にインターネット上で実施されました。

まず、「コロナ禍を経験し、“企業選びの軸”は変わりましたか」と聞いたところ、33%の人が「変わった」と回答しました。これを業種別でみると、「変わった」と回答した人が多い業種は、「コンサルティング・士業」(43%)が最も多く、次いで「IT・通信・インターネット」(40%)、「サービス(飲食・人材・教育など)」「マスコミ・広告・デザイン」「インフラ(電力・ガス・水道・環境・エネルギーなど)」(いずれも37%)が続きました。

続いて、「コロナ禍を経験し、企業選びの軸が変わった」と回答した人に、「特に何を重視するように変わりましたか」と聞いたところ、「希望の働き方(テレワーク・副業など)ができるか」(51%)、「希望の条件(勤務時間・休日休暇など)があるか」(32%)、「業績が好調か」(24%)といった回答が上位を占める結果となりました。

具体的には、「特殊な職種ではなくても、フルタイムで完全在宅可能な求人が増えたため求人を探しやすくなった」(30代女性/サービス)、「テレワークの有無、出社頻度や社内コミュニケーションの内容を見るようになった」(40代男性/メーカー)といった働き方に関する声や、「通勤時間を減らし、プライベートの時間を増やしていきたい」(30代男性/メーカー)、「現在勤めている会社が新型コロナウイルスの感染拡大で一時業績が上がったが、コロナが落ち着いてきている今は業績が下がり続けているため」(20代男性/商社)など、条件や業績に関するコメントが寄せられたといいます。

次に、「企業選びの軸に合致するか、企業を知る上で一番参考になったもの」を聞いたところ、最も多かったのは「転職サイト」(46%)でした。次いで、「会社クチコミサイト」(23%)、「企業ホームページ」(19%)と続きました。

また、企業のことを調べるなかで、「知りたくても自分で調べ切れなかった情報」については、「職場の雰囲気」(55%)が最多だったほか、「社員の定着率」(39%)、「仕事内容」(31%)、「経営者の人柄・考え」「評価制度」(いずれも30%)などが挙げられました。

そのほか、調べ切れなかった企業の情報について自由回答で答えてもらったところ、「有給消化率100%と募集要項には書いてあったが、実際に勤めると100%会社に取得日を指定され、本当に自分が休みたい時に有給が使えない」(20代女性/流通・小売)、「社員の定着率やリアルな昇給の実態はなかなか難しい。残業の有無なども要項に書いてあることと、クチコミサイトでは差異があるので、クチコミサイトを見て判断している」(30代女性/IT・通信・インターネット)、「リモートの面接だと、職場の雰囲気やトイレ・オフィスが汚いなど、具体的な環境がわかりにくい」(30代男性/メーカー)といった声が寄せられたそうです。

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