労働者に代わって退職の処理を行ってくれる「退職代行サービス」ですが、退職代行に依頼する人はどのような職種の人が多いのでしょうか。そこで、全国の10~60代の男女932人に「退職代行の利用状況」について調査をしたところ、退職代行に依頼する人の職種は「飲食・サービス業」が最も多かったそうです。
株式会社アルバトロス(東京都大田区)が運営する『退職代行モームリ』が、同サービスの利用者を対象として、2022年3月~2023年1月の期間にインターネット上にて実施した調査です。
まず、同サービスの利用状況について調査をしたところ、男女比は、男性が44.74%、女性が55.26%となりました。年齢別でみると、「20代」(547人)の利用が突出して多く、次いで「30代」(191人)、「40代」(88人)、「10代」(78人)が続き、10代と20代を合わせると全体の67%を占める結果となりました。
また、居住地域別では、「東京」(158人)、「神奈川」(101人)、「大阪」(87人)、「愛知」(82人)で4割以上を占めており、地域の人口が影響していることがうかがえたそうです。
次に、「雇用形態」について調査をしたところ、「パート・アルバイト」(420人)が全体の45%を占め、次いで「正社員」(401人)が43%で続きました。さらに「勤続年数」では、「1~6カ月」(38.9%)、「1カ月未満」(26.5%)、「6カ月~1年」(12.9%)という結果になりました。
また、「職種別」では「飲食・サービス業」(217人)が全体の23%と最も多く、次いで「販売業」「製造業」(いずれも96人)も全体の10%以上という結果となりました。
同サービスは「長時間労働等の職場環境や人間関係の問題が発端となり、相談しづらい環境であることが1番の要因かと思われます」と分析しています。
なお、「退職代行利用の経緯や退職理由」については、「上司から各種ハラスメントを受けている」(34.9%)、「上司から退職を止められる」(31.6%)、「サービス残業がある」(21.7%)、「勤務外での仕事がある」(15.7%)、「有休が使えない」(11.5%)などの声が寄せられたそうです。