「今ピンチだから少し貸して～」…みなさんはそんな風にお金を借りた経験はありますか。社会人になってから1～3万円を借りた経験がある全国の10～50代の男女496人（男性255人・女性241人）に調査をしたところ、お金を借りた相手は、半数近くの人が「家族・親族」と回答しました。また、お金を借りた理由で最も多かった回答は「生活費の補填」だったそうです。
株式会社ビズヒッツ（三重県鈴鹿市）が、「社会人になってから1万円～3万円のお金を借りた理由に関する意識調査」と題して2022年11月にインターネット上にて実施した調査です。
まず、「初めてお金を借りたときの年齢」を聞いたところ、「20～24歳」（50.2%）、「25～29歳」（32.3％）、「30～34歳」（8.3％）という結果になり、大学卒業後就職して新生活をはじめるにあたり、引っ越し費用や「初任給が出るまでの生活費」を借りる人が多いことがうかがえました。
また、「お金を借りた相手」については、「家族・親族」（47.4%）が最も多く、次いで「カードローン・消費者金融」（18.3%）、「友人・恋人」（15.1%）と続きました。そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位：家族・親族】
▽一番信用できるし、利子がいらないから（24歳男性）
▽親なので相談しやすかったです（32歳女性）
▽金融機関は不安がありました。また理由が子どもの医療費だったので、親も「ぜひ協力したい」と言ってくれたからです（28歳男性）
【2位：カードローン・消費者金融】
▽審査が緩くて即日融資してくれるところを基準に選びました（24歳男性）
▽知っている人に「投資で失敗した」とは言えなかったから（35歳男性）
▽「30日間利息ゼロ円」をやっていたので、「次の給料日までに返せる」と思って選んだ（20歳女性）
【3位：友人・恋人】
▽財布の盗難にあったとき一緒にいた友人だったから（27歳男性）
▽何でも話せるから（36歳女性）
▽金融機関からの借り入れは、「利息」「担保」がちらつくため考えませんでした。親族に経済的余裕のある人が多くなく、利息や担保をとらずに口約束で貸してくれる友人を選びました（24歳男性）
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続いて、「お金を借りた理由」を聞いたところ、「生活費の補填」（153人）が最も多く、次いで「娯楽・遊興費」（88人）、「現金の持ち合わせがなかった」（41人）、「返済・支払い（39人）」などが上位に挙げられ、そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りとなりました。
【1位：生活費の補填】
▽給与が下がり、生活が苦しくなったので（23歳男性）
▽退職後に転職先を探しており、生活費の助けとして借りました（30歳男性）
▽結婚後すぐに離婚してシングルマザーになり、生活に困ってお金を借りました（27歳女性）
【2位：娯楽・遊興費】
▽好きなアイドルのライブに遠征するため（21歳女性）
▽ゲームのダウンロードコンテンツが欲しかったから（30歳男性）
▽突然友達から旅行に誘われ、給料日前でお金がなかったので借りました（48歳女性）
【3位：現金の持ち合わせがなかった】
▽財布を忘れて一文無しで、もしものことがあったら困るから（28歳女性）
▽キャッシュレスに慣れており現金を持ち歩いていなかったため、飲食の席で現金がなく借りました（23歳女性）
▽帰省したときに銀行でお金を下ろす暇がなく、親戚の子どもにお年玉を渡すときに借りました（32歳男性）
【4位：返済・支払い】
▽奨学金返済のために両親から1万円借りた（23歳女性）
▽カードの支払いが滞ってしまい、返済に充てるため（25歳男性）
▽キャッシングの返済のため（29歳女性）
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次に、「借りたお金を返済するまでの期間」を聞いたところ、「2週間超～1カ月」（23.1％）、「～1年」（13.7％）、「～1週間」（12.1％）、「～3カ月」（11.7％）、「～2カ月」（10.9％）などが挙げられ、平均は195.8日と、比較的少ない1～3万円という額ながら、返済まで長期間かかっている人が多いことがうかがえました。ちなみに「未完済」と答えた人も12.5％と1割強みられたそうです。
最後に、「社会人になってからお金を借りた回数」を聞いたところ、「1回だけ」（38.1％）が最も多く、次いで「～3回」（31.9％）、「～5回」（14.1％）、「～10回」（11.9％）と続き、平均は3.8回という結果になっていたそうです。
