株式会社学情(東京都千代田区)は、2024年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生8345人を対象とした「2024年卒 就職人気企業ランキング」の結果を発表しました。また、2015年卒〜2024年卒の10年分を比較した「就職人気企業ランキング10年比較」も併せて発表。その結果、10年間トップ10に入り続けた企業は、「伊藤忠商事」のみとなり、「2024年卒対象 就職人気企業ランキング」の1位は「伊藤忠商事」が獲得したそうです。
調査は2022年4月~10月の期間に、同社の運営する『あさがくナビ』の登録学生および同社主催のイベント来場学生を対象としてインターネット上にて実施されました。
「就職人気企業ランキング」を、2015年卒~2024年卒の10年分を比較した結果、10年前の「2015年卒 就職人気企業ランキング」では、1位「JTBグループ」を筆頭に、2位「オリエンタルランド」、3位「ANA(全日本空輸)」、7位「JAL(日本航空)」、8位「JR東日本(東日本旅客鉄道)」、9位「H.I.S.(エイチ・アイ・エス)」と、トップ10に「旅行」「航空」関連の企業が6社入っていました。
また、6位「三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)」、10位「三井住友銀行」と、金融も複数社がランクイン。三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)は、2017年卒のランキングまで上位10位に入っており、現在の社会人6年目にあたる世代が就職活動をしていた時期まで、「金融」が高い人気を誇っていたことがうかがえたといいます。
「2016年卒〜2019年卒」では、「ANA(全日本空輸)」4年連続で首位を獲得。また、「JAL(日本航空)」(2016年7位、2017年・2018年2位、2019年3位)もトップ10に入っており、現在の社会人4年目から7年目にあたる世代が就職活動をしていた時期は、「航空」が高い人気を誇っていたことがうかがえたほか、「JTBグループ」(2016年4位、2017年6位、2018年5位、2019年9位)や、「オリエンタルランド」(2016年3位、2017年5位、2018年・2019年4位)など、旅行関連も人気を集めていました。
「2020年卒~2024年卒」では、5年連続で「伊藤忠商事」が首位を独占。なお、2015年卒からの10年間トップ10に入り続けた企業は「伊藤忠商事」のみとなりました。
そのほか、「味の素」(2020年2位、2021年3位、2022年2位、2023年6位、2024年4位)や「アサヒ飲料」(2020年8位、2021年6位、2022年3位、2023年4位、2024年6位)など、「食品」も高い人気を維持。
また、「任天堂」は、2021年卒で9位に入って以降、2022年卒6位、2023年卒5位、2024年卒2位と年々順位を上げているほか、2022年卒のランキング(2020年調査)以降、「講談社」(2022年4位、2023年2位、2024年3位)や「集英社」(2023年3位、2024年5位)もトップ10の常連となり、ゲームや電子コミック、動画など、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることがうかがえたといいます。