ミドル世代の転職「年収が下がった」ケースの特徴は…「大手から中小への転職」「役職が下がる転職」などが上位に

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

転職によって年収が上がった話はよく聞きますが、反対に下がるケースとはどのようなものがあるのでしょうか。エン・ジャパン株式会社(東京都新宿区)が運営する転職サイト『ミドルの転職』を利用する全国のコンサルタントの男女232人に調査をしたところ、転職後の年収が下がるケースは「大手企業から中小企業への転職」「役職が下がる転職」などに回答が集まりました。また、転職後の年収が下がる業種は「メーカー」、職種は「事務・管理系」が最も多かったそうです。

2023年1月に「転職後の年収調査(2023年版)」と題して同サイト上にて実施された調査です。

まず、「ミドルの転職では、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人ではどちらが多いですか」と聞いたところ、「上がる人のほうが多い」(25%)と「どちらかと言うと上がる人のほうが多い」(59%)を合わせて84%の人が「上がる人のほうが多い」と回答しました。

また、「新型コロナウイルス感染症流行前と比較して、ミドル層の転職者のうち転職後の年収が 上がる人の割合は変化していると感じますか」と聞いたところ、40%の人が「増加していると感じる」と回答し、「特にこの人手不足やリモートワーク、円安など、様々な環境が変化した昨今、企業も給与を上げないと、なかなか優秀な人材は採用できない」「企業側の採用方針として、採用枠を減らしてより即戦力性の高い人の採用にシフトしてきており、それに伴いスキルが高い人は年収UPする人が増えている」といったコメントが寄せられました。

なお、「今後、ミドル層の転職者の決定年収の平均の変化」については、47%の人が「上がると思う」と回答したそうです。

次に、「転職後に年収が上がるケース」を聞いたところ、「採用難易度が高いポジションへの転職」(56%)、「業績好調な業界への転職」(53%)、「役職が上がる転職」(43%)といった回答が上位に挙げられました。

一方、「年収が下がるケース」では、「大手企業から中小企業への転職」「役職が下がる転職」(いずれも47%)、「ベース給与が下がる異業種への転職」(46%)などが上位に挙げられたそうです。

また、転職後の「年収が上がる年代」は「40~44歳」(75%)で、「役職」は「課長クラス」(68%)が最多となった一方で、「年収が下がる年代」は「55歳以降」(58%)で、「役職なし」(49%)が最多となりました。

さらに、「年収が上がる業種」は「IT・インターネット」(54%)、「メーカー」(38%)、「コンサルティング」(34%)が上位に。「職種」は、「経営・経営企画・事業企画系」(46%)、「技術系(IT・Web・通信系)」(35%)、「営業・マーケティング系」(34%)という結果になり、コロナ禍によりDX化が加速し、引き続き市場において、関連する人材が求められていることが判明。

一方、「年収が下がる業種」としては、「メーカー」(39%)、「流通・小売・サービス」(37%)と続き、「職種」では「事務・管理系」(44%)、「営業・マーケティング」(33%)が上位に挙げられたそうです。

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