名前が透けて「見えるハンコ」の動画に9万人がいいね 「新発想」「ストレスから開放される」

馬場 かやの 馬場 かやの

ハンコを押すのって、緊張しませんか?上下が合っているのかちゃんと確認してキレイに押したつもりでも、角度が斜めになってしまったり、位置がずれてしまったり…。そんな「絶対歪む」という人が圧倒的に多い「捺印問題」が一気に解決すると、永江印祥堂(@nagaeinsyoudou)さんのツイッターへの投稿が話題を呼びました。

「ちょっと不思議で すごく便利」というツイートとともにアップされた動画にはピンクの印鑑が。筒の中が丸見えの透明になっており、印面の反対側から覗き込んでも印面の「永江」の文字がハッキリと見えています。これなら、絶対に失敗せずにハンコが押せる(…はず!)。

「今までになかった新発想!!」
「ハンコ押す都度や、曲がるストレスから開放される〜」
「一瞬下まで穴が空いているのかと思った…すごい透明度」
「字の傾き防止だけでなく、押印先の印の位置も見えるから押す場所もズレない」
「これなら朱肉の付き具合も確認できる」

目からウロコの画期的アイデアに、多くの反響を呼び、動画は現在までに605万回以上再生されています。

創業50年の島根県松江市の「永江印祥堂」は独自の技術で印鑑や印字などを手掛ける印刷会社。以前、「1.2センチの印鑑の中で限界の文字数に挑戦しています。今回は87文字に挑戦。しっかり読めていますね!これが職人の技術なんです!すごいでしょ。」というツイッターへの投稿も話題となりました。今回、投稿した印鑑は自社開発の商品ではないけれど、「こんな商品もあることを知ってほしい」とツイートしたとのこと。

そこで、この印鑑「見えるハンコLooKy(ルッキィ)」を製造販売する株式会社ウィズアスの担当者にお話を聞きました。

実は、13年前に商品化されていた!?

——この印鑑はいつから販売されているのですか?

「LooKyは2010年に販売を開始、2014年にリニューアルされて、現行のサイズ(12mmと13.5mmの2タイプ)になりました。ハンコを押すときに、上下や角度がわからずうまく押せないという悩みは皆さんありますよね。昔からファッション雑貨ぽい透明のハンコはあったのですが、それを参考に『透明のアクリルでハンコを作ったら押すとき上から名前が見えて便利じゃないか』となり、製造に至りました。通常印鑑は印面の反対側がアール状になっていることが多いのですが、そこをフラットにして印面がハッキリ見えるようにしています」

——結構前から商品化されていたんですね!

「これまでにもテレビ番組や各メディアで紹介されたことはあったのですが、今回ほど反響が大きかったのは初めてで、弊社も驚いている次第です。前からあったのに知らなかった方も多かったんだなと。今回のツイートで認知度が上がって嬉しいです」

デジタル化が進み、脱ハンコ、印鑑レスと言われている現代でも、まだまだハンコを押すシーンは日常のあちこちにあります。こんな便利な(しかもビジュアルも可愛い)ハンコがあれば、煩わしかった捺印も楽しみになるかもしれません!

■永江印祥堂
https://www.nagae-hanko.com/
https://nagaestamp.base.shop/
https://twitter.com/nagaeinsyoudou

■ウィズアス
https://www.w-us.co.jp/

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