残業時間が多い職種 1位はビジネスコンサルタントとプロデューサー 少ない職種は秘書・受付や美容関連職

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パーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する転職サービス『doda(デューダ)』は、「2022年の職種別『平均残業時間』調査」を実施しました。その結果、残業時間が最も多い職種は「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」と「ビジネスコンサルタント」でした。一方、残業時間が最も少ない職種は「秘書/受付」だったそうです。

20~59歳の全国の正社員男女1万5000人を対象として、2022年8月にインターネット上にて実施された調査です。

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2022年4月~6月の平均残業時間は「22.2時間/月」で、2021年(20.8時間)から1.4時間の増加となりました。なお、コロナ禍の影響が大きかった2020年(20.6時間)、2021年(20.8時間)と比較すると残業は増えているものの、コロナ前の2019年(24.9時間)の水準までには戻っていないことが分かったそうです。

職種別に「残業時間が最も多い職種」をみると、1位は「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」「ビジネスコンサルタント」(いずれも月37.1時間)でした。次いで、3位「施工管理」(同35.3時間)、4位「商品企画/サービス企画」(同34.0時間)、5位「運輸/物流サービス」(同31.1時間)と続きました。

特に「ビジネスコンサルタント」は、前回の12位(27.0時間)から10.1時間も増加しており、コロナ禍で業務のデジタル化を進める企業が急速に増え、需要が伸びたことの影響がうかがえたといいます。また、最も残業時間が増加した4位の「商品企画/サービス企画」は、ランキング圏外だった前回から12時間の増加となっていたそうです。

その一方で、前回1位の「設計監理/コンストラクションマネジメント」は9.4時間減少し、7位にランクダウンしていました。なお、残業が多いTOP20職種の平均残業時間は「29.3時間」で、前回の28.2時間から1.1時間増という結果になりました。

同サービスは「新しい生活様式が確立されていく中、巣ごもり消費を支える食品メーカーなど商品サイクルが早い業種や、オンライン化で競争が激化しているWebサービス関連業種などの間で、新しい企画や付加価値が高い企画、競合と差別化された企画が求められています」と説明し、こういった背景の中で需要が高まり、残業増加につながったと推測しています。

また、「残業が多い年代×職種」の組み合わせを調査したところ、1位「30代×クリエイティブ」(32.5時間)、2位「30代×建築/土木系エンジニア」(31.1時間)、3位「20代×クリエイティブ」(30.9時間)となり、TOP3はいずれも30時間超えという結果になりました。

同サービスは「比較的残業が多いクリエイティブ職は、さまざまなサービスのWeb化が進んでいることや、コロナ禍によるEC市場規模拡大とともに、実店舗からEC店舗へ移行する企業が増加していることなどからWebサイト制作の需要が高く、残業時間が増えたことに影響していると考えられます」と推察しています。

一方で、「平均残業時間が少ない職種」をみると、「秘書/受付」(月10.0時間)が1位に。以下、2位「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)」(同10.4時間)、3位「営業事務アシスタント」(同11.0時間)、4位「薬事」(同11.6時間)、5位「医療事務アシスタント」(同12.2時間)と続きました。

3位の「医療事務アシスタント」は、前回より1.7時間増で5位に順位を下げた一方で、前回18位だった「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)」は5.7時間減で2位にランクアップしていました。

そのほか、「広報/PR/IR」は8.0時間減で20位に、「学術/メディカルサイエンスリエゾン」が7.3時間減で7位にランクインし、どちらも業務のオンライン化が要因の1つであることがうかがえたといいます。

なお、残業が少ないTOP20職種の平均残業時間は前回の13.5時間より1.5時間増え、「15.0時間」になりました。しかし、1カ月の実働日数を20日とする場合、1日あたりの平均残業時間は0.75時間となり1時間以内に収まっていることが分かったそうです。

▽調査結果の詳細
https://doda.jp/guide/zangyo/

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