アルバイトの時給は、1時間でも削られると大きく給与が変わってきます。カモちもさんの作品『やっかいな中途社員 閑散期編』は、『やっかいな中途社員』の番外編としてアルバイトについて描いた物語です。
ある会社では繁忙期と閑散期に分かれていますが、今年の閑散期は例年に比べ、いつも以上に早く仕事がなくなりました。そのため正社員たちは現状を検討し、アルバイト全員に1時間遅い10時に出勤してもらうことにします。
しかし、あるアルバイトの女性は「全員を10時出勤にするとあとの仕事が大変になるから、私が9時に出勤しますよ」とまだ現場を把握しきれていない中途社員のTに交渉してきたのです。女性は続けて「他の社員は現場を分かっていないんですよ」「なので1人ぐらい9時に来てもいいですよね?」と無理矢理押し通し、Tは根負けしてしまいました。
翌日、バイト女性が9時から出勤していることに気付き、例外はないとTとバイト女性ともども注意を受けます。しかし、注意を受けた翌日も女性は9時に出勤していました。彼女は「Tさんに言いました」と言いますが、Tはそのことをまったく聞いていない様子。
どうやら女性は、Tが後ろを向いているときに「明日も9時に来ますね」と言い勝手に許可したことになっていたようです。正社員は、「勝手に早く来ないでください。例外は無しです」と再度女性に釘を差します。女性は了承したため、これでもう早く来ることはないだろうと思っていました。
それから数日後、別の正社員がアルバイトの勤怠チェックをおこなっていたところ、例のバイト女性が9時前に出勤していることを見つけます。しかし、社員たちは誰もそのことを知らない様子でした。
社員が事情を聞いたところ、バイト女性は「その後の仕事が大変だと思った」という理由で勝手に9時に出勤していたそうです。「見つからなければOKと思っているのか?」と考えた社員は、女性に「昨日早く来た分1時間早く上がってください」と言いなんとか労働時間を平等にしたのでした。
読者からは「これってダメな行為なの?」「管理側からしたら地味にストレス貯まるわ」など、さまざまな意見が集まっています。そこで、作者のカモちもさんに話を聞きました。
アルバイト女性は仕事を減らさないといけない事情を完全に把握していた様子
―同作を描いたきっかけについて教えてください
元々は本編の紹介を兼ねて描き始めました。その時に短めのエピソードとして閑散期のシフト問題を選んだのですが、この問題は働く人にとって身近なテーマだったようで、予想以上に反響があり、自分でもびっくりしています。
―アルバイトの女性は「閑散期は仕事がないからバイトのシフトを減らさざるを得ない」という職場の内情を、どの程度把握していたのでしょうか?
完全に把握していたと思います。それでも労働時間確保のため、あの手この手で何とかしようとするバイトは定期的に現れていました。
―さまざまな方法で対策を取る社員の苦労が伝わってくる作品でした
ありがとうございます。私の会社系の作品は、社員や会社側視点からの物が多いのですが、「現場ではこんなことを考えているんだな」と気軽に読んでもらえたら嬉しいなと思いながら描いています。
今後も会社系エピソードや、他にも日常系も描いていく予定ですので、よければブログや各SNSに見に来ていただけると嬉しいです。
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