これまで仕事に熱心に取り組んでいた人が、過度なストレスから心身ともに疲弊し、意欲や活力を失ってしまう「バーンアウト(燃え尽き症候群)」が企業の組織的な課題として注目を集めています。株式会社マイナビ(東京都千代田区)が実施した調査によると、現代のビジネスパーソンが抱える深刻な孤独と負担の現状が明らかになりました。
調査は、20~50代の正社員(休職者・代表取締役・役員・顧問を除く)4096人を対象として、2026年4月にインターネットで実施されました。
調査の結果、20~50代の正社員のうち、17.3%が「現在バーンアウトの状態にある」と回答しました。さらに、「過去に経験がある」と答えた12.0%を合わせると、正社員の4人に1人以上がバーンアウトを経験していることがわかりました。
特に顕著な傾向が見られたのが、若年層(20~30代)の管理職です。この層では3人に1人以上(36.3%)が「現在バーンアウトである」と回答しており、中高年層(40~50代)の管理職(18.7%)と比較しても倍近い数値となり、非管理職と比べても管理職のほうがバーンアウトに陥りやすい傾向が浮き彫りになりました。
バーンアウトを引き起こす過度なストレスの要因は、大きく分けて2つのタイプに分類されます。
まず、「業務負荷型」では、「仕事量が多すぎる」「急激に業務が増えた」といった物理的な負荷に加え、「単調な仕事の連続による成長の停滞」、さらには「過剰な業務が落ち着いた反動(燃え尽き)」といった声も聞かれました。
もう一つの「非業務負荷型」では、「上司や部下との人間関係の悪化」といった対人関係のストレスのほか、「努力に対して十分な評価や承認が得られない」「会社に必要とされていないと感じる」といった、精神的な報酬の不足が引き金になるケースも多く見られました。
さらに、現在バーンアウト状態にある人の38.0%が「仕事や職場において孤独感・孤立感を感じている」と回答(バーンアウトではない人は16.1%)。さらに「勤務時間が長すぎる」(35.1%)や「休憩時間が短すぎる」(42.7%)と感じている割合も高く、時間的な負荷と精神的な孤立が重なることで、より深刻な状態に陥っている実態がうかがえました。
では、過去にバーンアウトを経験した人は、どのような行動を取って乗り越えたのでしょうか。
この質問に対しては、「休息を取った」(53.8%)、「仕事以外の時間・活動を大切にした」(35.0%)、「ストレス発散に努めた」(32.4%)といった自ら行えるセルフケアが上位を占めました。
一方で、「転職した」(23.2%)と回答した人も一定数おり、個人の努力や調整だけでは解決できない職場環境から、物理的に距離を置くための手段として、環境を変える選択をする人が少なくないことが示唆されました。
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調査を実施した同社は、「バーンアウトは個人だけの課題ではなく、組織の構造的な課題として捉える必要がある」と指摘。
単に業務量を適正化するだけでなく、業務の属人化を防ぎ、職場内での適切なコミュニケーションや評価・承認のあり方を含めた、働き方そのもののアップデートが今まさに求められています。