関係者Aさん「あそこ閉店するらしいですね」関係者Bさん「じゃあ小田原城建てとくか」。小田原地下街「 HaRuNe小田原」(神奈川小田原市)の空き店舗スペースに置かれた小田原城の模型がなぜか注目されています。生放送で人が消えると、代わりにぬいぐるみが置かれるやつと同じ、それとも城下町の商習慣?
「閉店したタピオカ屋に差し込まれる小田原城。小田原地下街は店が閉店するととりあえず小田原城を置いていくスタイル。」と地元在住の漫画家、後藤羽矢子さんが自身のアカウント(@hayakogoto)でつぶやくと、「現代の奇習だ!」「名古屋のシャチホコみたいなもんか」「寂しさを埋める小田原城」などのコメントが寄せられ2万以上のいいねがついています。
いわゆるcoming soon的なモノなのでしょうか。後藤さんに聞きました。
―お城の模型を置くことの意味は
「カミングスーン的な意味合いですね。以前クロネコの営業所が撤退したときもそのスペースに小田原城が置かれていました。小田原城は1基だけで、小田原地下街のあちこちを徘徊し、物寂しいスペースが発生するとそこに置かれるのです。地下街の広場でイベントがある時には目立つ場所に置かれたりしています」
ー小田原市民にとっては、空き店舗にお城の模型が置かれているのは見慣れた光景なのでしょうか
「今まではもっとひっそりと置いてある感じだったのに、あんなバーンと置かれているのにぶほっとなって思わず写真を撮ってしまいました」
ー弊社の地元兵庫県の姫路市でも市民のお城愛が熱いです
「こちらの地元愛もすごいです。小田原市民にとって小田原城は誇りです。私は人生のなかで小田原城天守閣には100回以上は登ってます」
ー小田原のいいところを一言で
「新幹線とロマンスカーが停まるので都会へのアクセスがいいので、田舎ライフを送りつつ便利さも得られるところでしょうか。一言では言えないほどいいところがいっぱいあります!」
後藤さんは、コミックエッセイせらびぃで「小田原観光大使になれるかな」を連載中です。