飲めない人の飲み会あるある「飲む人が気を使ってほしい」 納得のいく提案は、会費制、割引、飲んだ分は自分で支払い

塩屋 薫 塩屋 薫

お酒が飲めない人や少量しか飲めない人が参加する、飲み会で発生する割り勘のエピソード漫画に、SNSで「めちゃわかる」など多くの共感の声や自身の体験談が寄せられています。作者の人間まおさん(@ageomao)に話を聞きました。

「飲み会は会費制に限る!」の声も

『飲み代どうする?な話』で描かれたのは、飲み会でお酒をたくさん飲む人とあまり飲まない人の割り勘について。飲み放題プランがないお店で「1人8千円で」と言われ、これとぞばかりに飲む人がいると、あまり飲んでない側の心中は「え…ほとんど飲んでないのに…」となるのが現実。

飲んでいない人からは言いづらいので、飲んだ量が中間ぐらいの人が「あまり飲んでない人は少なめにしませんか?」と気を使って提案しても、「少なめって具体的にいくら?」と微妙な雰囲気に。飲まない側に「大丈夫、結構食べたから」と気を使わせてしまうことも…との悩ましい状況が描かれています。

作品では「勝手な見解です!」として、楽でいいのは上司が「オレ1万円払うからあとみんなで割って」というパターンを紹介。そして、会計計算をする人が組織の中の中間ぐらいの立場で、予め上司と自分が後輩たちより多く払う提案をしてくれる、というのもうれしい例として挙げられていました。

「ホントそれです。飲む人が気を使ってくれないと言いにくいのに 飲んでベロベロで全然気を使ってくれない」「飲み放題なのにわざわざ別で高いお酒を注文して、たらふく飲んで割り勘にされた時は頭にきました」と飲み会で苦い経験をした人の声が多く寄せられました。

そんな状況を回避すべく「飲み会は会費制に限る!!少人数は男女関係なく伝票別での一言!!年下を誘ったら奢る!!…率先できる人増えて欲しいね」「幹事の時、みんなに楽しんで貰いたいので、飲み放題プランで上司からの援助分を使ってお酒飲まない人は1000円引きにしてました」

「飲む前にみんな確認する。『飲む時は自分で飲んだ分を計算してください!!食べ物だけは割り勘します。異議なし?』全員『異議なし!!』スムーズに楽しんでます。笑」と提案するコメントも。

お酒が弱い実体験から生まれた作品

「少なく払う飲み会はいまだにないかもですね。楽しい時間ならいくらでも良いけど、半ば強制な会だと『仕方ないから払う』で割り切る」との声もあるように、場の雰囲気に合わせる人も多いのでは?

ブログやTwitterで「あるある」話を数多く描いている、作者の人間まおさんにもこのような経験があるのか聞いてみました。

――色々な意見が寄せられ、飲めない方からは共感の声が多いですね。

同意見が多くてやっぱりな〜、そうだよな〜と思いました。

――飲まない人からは「支払い少なくしてほしい」とは言いにくいですよね。実体験から描かれたのでしょうか?

新人の頃の実体験です。

――ご自身は飲み会でどちらの立場に近いのでしょうか?自ら割り勘について提案した事はありますか?

私はお酒が弱いので2〜3杯くらいです。提案というか、社会人1年目の頃、同級生は大学生だったので多めに払ったりしていました。

――作品以外でも、飲み会の場で「もっとこうだったらいいのに」と感じた事はありますか?

大人数で飲み会に行くなら、絶対飲み放題がついているお店に行きたいですね。支払いで提案をする際は「少なめ」「多め」だと分からないので、その場で〇〇円とはっきり提示することが大切だと思います。

◇ ◇

コロナ禍以前よりは大人数で飲む機会は減ったものの、不要な飲み会の必要性に対してシビアになっているのも事実。そんななかで、人間関係を築く上で何かと絡んでくる割り勘問題…できれば飲んだ人から、もしくは、上下関係を踏まえた上でのご提案を!

また、人間まおさんの連載中の作品には、友人らと出かけた際の『ガソリン代どうする?』などのエピソードもあり、お互いの立場を考えてみるよい機会になるかもしれませんね。

人間まおさん
■ブログ https://ningenmao.blog.jp
■Twitter https://twitter.com/ageomao
■Instagram https://instagram.com/ningenmao

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