クリスマスが今週末に迫り、サンタさんもプレゼントの準備に大忙しのはず…!そんな中、子どもたちがお願いするプレゼントの種類に変化があるという。一昔前は、おもちゃやゲームといったイメージが一般的だったが、今では「課金」や「PayPay(ペイペイ)」といった電子マネーをお願いする小学生もでてきているという。
「子どもがほしいクリスマスプレゼントが課金だった」。そう話すのは、秋田県在住で、小学2年生の息子を持つ男性だ。11月中旬に「今年はサンタさんに何をもらいたいの?」と聞くと、息子は「フォートナイトのスキン」と即答。フォートナイトとは、インターネットで知らない人と対戦できるゲームで、「スキン」はキャラクターの服装や髪型といった見た目を変えることができるアイテム。今年8月からゲームに熱中していて、新しいアイテムを増やしたいのだという。
「さすがにサンタさんに課金してもらうのは…」と男性。息子と相談して、任天堂のゲームなどをダウンロードできる5000円のプリペイドカードに変更。これまでは毎年、文房具をねだられていたため、「手元に残らないものなので悲しさはありますね」と話す。
神奈川県の男性も、ゲーム機「任天堂スイッチ」のゲームで有利になるアイテムが欲しいと、課金をねだられた。「課金自体は悪いことではないけど、親として抵抗があった」と男性。息子と話し合って現物のおもちゃにしてもらったというが、「最近はゲーム専用機でも無料配信のゲームがあり、ダウンロードして簡単に遊べるため、課金するハードルが低くなっていると感じる」と話す。
一方で、「高校生の娘のクリスマスプレゼントはペイペイに1万円送金に決定した」という女性も。現金よりも電子マネーの方がうれしいようで、お年玉も来年から電子マネーにする予定という。
小学生以下の電子マネー使用率12%の調査も
小学館(東京都千代田区)が運営する育児メディア「HugKum(はぐくむ)」は今年2月、小学生以下で電子マネー使用率の調査結果を発表している。818人の両親からアンケートを取り、103人の12%が利用していると回答。電子マネーは便利な一方で、「お金を払うとお金が減る」という感覚が分かりづらいため、利用させるのを不安視する声もあったという。