記録的な大雪に見舞われた新潟県に本社があるエアコンメーカー「コロナ」(新潟県三条市)は20日、「降雪時にエアコンを使用していて、温風が出なくなったという経験はありませんか」と投げかけ、「原因として、室外機のまわりに雪が積もり、室外機の吸込口や吹出口を塞いでしまっていることが考えられます」と注意喚起しました。
室外機の周囲に雪が積もると「性能が低下」
SNS上では19日から20日にかけ、「エアコンの室外機が埋もれた」「室外機の前に雪が積もらないようにしないと」「除雪しないと」「どんどん積もる一方」「室外機の雪かきした」などの投稿が続いていました。
同社では、「室外機の周囲に雪が積もり、吸込口や吹出口を塞いでしまうと、空気を効率的に吸い込んだり、熱を含んだ屋外の空気を効率よく取り込むことができなくなるため、エアコンの性能が低下し、電気代が高くなったり、暖房運転が停止してしまう可能性があります」とし、室外機周辺の除雪をするときの4つのポイントをあげました。
【室外機まわりの除雪をするときのポイント】
(1)除雪の目安は、室外機のまわりに30〜40cm程度、雪が積もったら行う
(2)室外機の雪かきを行う前に、エアコンの電源をオフにする
(3)雪かきは室外機の周囲30cm程度行う
(4)室外機の上に積もった雪も取り除く(氷結や落下により吹出口や吸込口を塞いでしまう可能性がある)
また、室内を温めるコツとして、次の3点を紹介しました。
【冬の室内でのエアコン使用のコツ】
(1)室温がむらにならないように風向を調節してください。
(2)暖房時、温風は下向きに吹き出すようにするとお部屋の温度が均一になりやすいです。
(3)温かい空気はお部屋の上にたまりやすいので、 サーキュレーターを併用して空気を循環させるのも効果的です。
新潟、23日から再び「風雪強い」
気象庁によると、23日から再び冬型の気圧配置が強まる予報です。「新潟県では、23日から25日頃は山沿いでは大雪となり、平地でも大雪となる所がある見込みです。大雪による交通障害、23日は雪を伴った強風に注意・警戒してください。ふぶきによる視程障害、電線や樹木などへの着雪、なだれ、路面の凍結にも注意してください」とし、屋根からの落雪やなだれにも注意するよう呼び掛けています。
国土交通省がまとめた「雪下ろし安全10箇条」などを参考に、くれぐれも安全に注意しながら備えてください。
【国土交通省 雪下ろし安全10箇条】
(1)安全な装備で行う
(2)はしごは固定する
(3)作業は2人以上で行う
(4)足場の確認を行う
(5)(屋根の)雪下ろしの時はまわりに雪を残す
(6)屋根から雪が落ちてこないか確認する
(7)除雪道具や安全対策用具の手入れ・点検を行う
(8)除雪機の雪詰まりはエンジンを切ってから棒などで取り除く
(9)携帯電話を身につける
(10)無理はしない