鉄道の車内が「教室」に、丹後のグルメが「給食」 京都丹後鉄道の観光列車がユニーク…企画したのは中学生

京都新聞社 京都新聞社

 京都丹後鉄道は2023年1月7日、28日の両日、学校の教室を再現した車内で、京都府北部の食材を使った給食を楽しめる観光列車を運行する。福知山高付属中の3年生4人が企画した。両日とも午前11時半に天橋立駅(宮津市)を出発し、午後0時20分に西舞鶴駅(舞鶴市)に到着する。生徒たちは「学生時代を懐かしみながら府北部の旅を楽しんで」と利用を呼びかけている。

 同中が地域活性化に取り組む授業「みらい楽(がく)」の一環。生徒たちが地方鉄道の利用促進や観光誘客を目指し企画を練った。8月に丹鉄に提案し、車両見学や社員との意見交換を重ねてきた。

 生徒4人から依頼を受けた宮津中の栄養教諭、須佐美佑吏さん(35)が献立を監修した。7日は丹後のばら寿司や寒ブリのみぞれあんかけなどを味わえる。28日は宮津産オイルサーディンややまのいものコロッケ、丹後地鶏と京こかぶのシチューと、旬の野菜などを取り入れたメニューを提供する。

 観光列車「丹後あかまつ号」(1両編成)の車内は座席の区画ごとに、黒板を置いたホームルーム室、音楽家の肖像画を飾った音楽室、白衣や顕微鏡がある理科室、備え付けの棚に本を並べた図書室に仕立てる。

 当日は生徒4人も同乗し、接客や車内放送を担う。リーダーの生徒(15)は「学生時代を思い出しながら、地元食材を使った学校給食を味わってもらいたい。府北部に訪れるきっかけになれば」と話している。

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