「ベビーカーでお出かけするとき、Googleマップの設定を『車椅子設定』にするのを教えてくださった方、ありがとうございます。行きは忘れててベビーカーを階段で下ろすルートがあり大変だったけれど、帰りはちゃんと設定したら楽なルート案内された」
ベビーカーでのお出かけで、地下鉄の出入口までいったけれど、そこには階段しかなくエレベーターがある出入口は200m先だった……というような経験をしたことがある人も多いのでは?!そんななか、華(@ex_mochiko)さんがお出かけの時に使ったGoogleマップの経路検索のオプション機能についてのツイートが話題になっています。
これはGoogleマップで目的地まで、電車を使った経路を検索する際、オプションにある「車椅子対応」を選択すると、できるだけバリアフリーなルートをチョイスしてくれる機能のことで、この経路オプションには、ほかにも「乗り換えが少ない」「徒歩が少ない」「料金が安い」などの選択肢があります。
今回の華さんのツイートに、ベビーカーを使う人はもちろん、高齢者やペットとのお出かけにも使えるとコメントが寄せられました。
「ベビーカー子ども連れの人に優しいのはGoogleさんだった」
「ベビーカー担ぐのめっちゃしんどいからやってみよ」
「息子がまだベビーカーに乗ってた頃、目的地は目の前にあるのになかなか辿り着けないあのもどかしさを思い出しました」
「銀座一丁目みたいなエレベーターのない駅は避けて提案してくれる」
「杖ユーザーの自分にとっては有益な情報」
「高齢者と一緒の時や犬用カートも助かる!」
華さんにお話を聞きました。
Googleマップは、子どもにも高齢者にも優しかった!
ーーGoogleマップのオプション設定を「車椅子対応」にするとベビーカーの人にも便利ということを、どのように知ったのですか?
「Twitterでフォローしてる方がRTをしているのを見て知りました。元ツイートは探し切れていないのですが、『へぇ、そうなんだ!ベビーカーで出かけるようになった時に使ってみよう』と覚えていて」
ーー実際に「車椅子対応」設定にしてみたら、どうでしたか?
「今回、経路検索を利用したのは、我が家→東京駅です。行きは、この車椅子オプションのことをすっかり忘れていて、通常通り乗り換え検索をすると、階段を使った経路が出てきてしまって! 駅員室も階段下の改札横にしかなく、ベビーカーを下ろすお手伝いを駅員の方にお願いしたくても、ベビーカーと子どもを階段上に残したまま駅員室まで降りなければならず、それもできずに40段ほどの階段を子どもをベビーカーに乗せたまま抱えて降りました。今はまだ子どもが生後2カ月なのでなんとか運べますが、少しふらつく場面もあり『これはかなり危ないな』と感じました。帰りは『車椅子対応』のことを思いだし、対応経路で検索するとエレベーターが利用できるルートが案内され、スムーズに乗り換えをすることができました」
ーーツイートに大きな反響がありました。
「知った情報をやってみた…と気軽なツイートをしたつもりなのですが、反響の大きさに驚きました。また、自分が想定していた子育て界隈の方以外、高齢の親御さんとのお出かけや、杖を使っている方からもコメントをいただき、少しでも皆さんの負担が軽くなれば良いなと思いました。また『多様性を理解した技術者によるテクノロジーの活用の形だ』というリプライもあって! 今後もあらゆる人が少しでも楽になるために技術が使われると良いなと思いました」
最後に華さんは、「私も普段気付いていなかったのですが、自分がベビーカーを使うという立場になって、優先席やエレベーターを必要としている方は思っている以上にいらっしゃることが分かりました。電車の中で、ついつい寝たりスマホを見ていたりするけれど、視野を広げることで誰かを助けることができたり、少し優しい世界が作れるかもしれませんね」とおっしゃっていました。