サイバーパンクに騒音と大気汚染を遮断 近未来すぎるダイソンの空気清浄ヘッドフォンが中国、米国で販売

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現在、世界人口の半分以上が都市部に居住し、2050年には7割に達すると予想されています。都市部の人口の増加に伴い、大気汚染や騒音が生活環境に影響することが心配されています。ダイソンは、ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドフォン「Dyson Zone」の全仕様を公開しました。「都市の騒音と大気汚染という2つの課題に取り組むため設計された」という製品で、音楽の再生と空気清浄が可能。2023年1月に中国、3月にアメリカ、英国、香港、シンガポールにて販売開始予定ですが、日本での展開は未定です。

リチウムイオン電池とUSB-C充電を搭載し、オーディオ再生だけで50時間、空気清浄機能とオーディオ再生を合わせて4時間の再生時間を実現、3時間で100%充電できます。

約30年にわたる気流、フィルター、モーターに関する専門技術から生まれたもので、イヤーカップのコンプレッサーが二重構造のフィルターを通して空気を吸い込み、浄化された2つの気流が非接触型シールドを通して着用者の鼻と口に流れる構造です。静電フィルターは0.1ミクロンの粒子状汚染物質を99%とらえ、カリウムを含んだKカーボンフィルターは二酸化窒素や二酸化硫黄などの都市汚染の代表的な酸性ガスを浄化します。フィルターの寿命は最長12カ月です。

ヘッドフォンは低音、中音、高音域にわたり明瞭で、歪みを最小限に抑え、広周波数帯域、没入感の高いHi-Fiオーディオを提供するように設計されています。通話用のマイクを内蔵し、通話、音声録音、音声制御も可能となっています。 通話用マイクは、フィードフォワードアクティブノイズキャンセルと組み合わせることで、デュアルマイクビームフォーミングを実現。着用者の後方や横からのノイズを除去し、より明瞭な音声通信が可能といいます。

搭載されたセンサーは二酸化窒素の濃度を監視し、アプリで騒音レベルとともにリアルタイムでモニタリング。搭載された加速度センサーがユーザーの運動量をモニターし、シールドを装着したオートモードでは、浄化された気流を適切に調整します。また、シールドを傾けると会話モードが起動し、自動的に空気清浄機能と音楽再生を一時停止して充電の消費を抑えます。

深刻な騒音と大気汚染

ニューヨーク市の公共交通機関の利用者の約90%が推奨デシベル値を超える騒音にさらされているといわれています。EUでは、国民の5人に1人が騒音公害の影響を受けています。

現在、世界では平均1億9千万人が地下鉄を利用しており、乗客は粒子状物質(PM2.5やPM10)などの汚染物質の混合物にさらされ、一部の都市では街中よりも高いレベルに達することがあります。こうした大気汚染は世界的な問題で、世界人口の99%が世界保健機関(WHO)の定める公害の安全レベルを超える地域に住んでいます。また人為的な汚染だけが脅威ではなく、国連環境計画によると、ヨーロッパ、西アジア、アフリカにおける大気汚染の主な原因は、風による粉塵です。

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