双子ママ、見知らぬおばさんに「年子より楽よ~」何回も言われモヤモヤ…「比べるなら三つ子ママにして」

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 双子を育てていると、色々な人から「不妊治療したの?」「母乳で育ててるの?」など聞かれるけど、一番モヤモヤするのは「年子より楽よ~」という言葉……そんな思いをエッセイ漫画にしてTwitterに投稿したのは、サヤさん(@saya_twins1125)。

 双子を連れて歩いていると、いつもどこからともなく現れ、「年子より楽よ~」と声をかけてくる見知らぬおばさん。「年子は妊娠中も、赤ちゃんのお世話がある」「産まれてからも、1才と0才、それぞれ違うお世話をしないといけない」と、一方的に持論を展開します。

 サヤさんがよく行くスーパーには、何度も声をかけてくる「年子より楽よおばさん」が二人もいたといいます。かたっぱしから双子ママに声をかけているため、自分でも誰に声をかけたか覚えておらず、同じことを繰り返し言ってくるそうです。

 何回も同じことを言われ我慢の限界にきたサヤさんは、「えぇ~!すごい~年子も双子も、両方育てられたってことですよね?!」と聞いてみると、「え?どっちも育ててないけど?でも双子より年子の方が大変に決まってるじゃない!」と笑顔で返されてしまいます……。

 サヤさんは「年子には年子の、双子には双子の大変さがあり、決して比べられるものではないと思う」とつぶやきながら、「せめて比べるなら三つ子と比べてほしい!三つ子のママは神!!」と心の中で叫ぶのでした。

 そんなサヤさんは「私的双子育児の極限エピソード」と題して、双子が0才児だったころの育児の過酷さを漫画で投稿。極限エピソードはレベル1~5まであり、レベル5では遂に睡眠不足による幻覚が見え始めます。

「赤ちゃんのお世話をベルトコンベアに例えるなら、双子は2レーン(24時間稼働)。片方が停止(睡眠)していても、もう片方は稼働している。息つく暇もないエンドレス育児!圧倒的睡眠不足!!目ェバッキバキ!」と語るサヤさん。

 極限エピソードのレベル1は「オムツシュート」。オムツバケツまで捨てに行く時間や余力が惜しいため、部屋の端のゴミ箱にオムツを投げ入れ、ゴミ箱からはずれても放置。

 極限レベル2は「常にポロリ」。授乳・搾乳が終わった瞬間から次のお世話が始まり、しまう暇もなく、次の授乳の時にポロリしていることに気づきます。

 極限レベル3は「食事中の義母の前で搾乳」。搾乳機を消毒する暇もなく、手が空いたら、いつでもどこでも手絞りで搾乳。

 極限レベル4は「たった今ミルクをあげた子がどちらかわからない」。30分前のことも思い出せず、記憶できないため、常に刹那を生きていました。

 極限レベル5は、「睡眠不足による幻覚」。2年前に退職した会社の元上司が部屋に入ってきて、会議を始める幻覚が現れます。その幻覚に「お疲れ様です…お疲れ様です…」とつぶやくサヤさん…。

「休も?あらゆる手段を駆使して休むんだ。双子ママもそうでないママも、お疲れ様です!!」とママたちに呼びかけるサヤさん。漫画を読んだママたちからは、「私も全部当てはまっていた…記憶障害と幻覚がヤバかった…」「一人でも大変なのに、双子のお母様方には頭が上がらないです」「命を守るだけで100点!」と共感を呼びました。

 そんなサヤさんの双子の女の子たちは現在は小学2年生。7才差で誕生した三女は生後11か月となります。サヤさんに、双子の赤ちゃん時代の育児の様子を聞きました。

——極限レベル1~5に当てはまった時期は、いつ頃でしたか?

「生後半年まではレベル1~5にすべて当てはまっていました。それから徐々に極限レベルは下がっていきました。大変だったピークは、双子の首がすわるまでは特にしんどかったと記憶しています。授乳や夜間に起きる回数が多く、泣いても同時に抱っこができないので…」

――極限レベル5の幻覚についてですが、元上司以外にも見えた幻覚はありましたか?

「暗い部屋で抱っこして寝かしつけていると、ニコニコ笑った見知らぬおじいさん、おばあさんに囲まれる幻覚が現れ、幻覚に向かって『ありがとうございます…ありがとうございます…』とブツブツ繰り返し言っていました。ご先祖様たちだったと思いたいです(笑)」

――当時の育児体制を教えていただけますでしょうか。

「双子が産まれたころ、主人の仕事は激務で、平日フルタイムで朝は6時に出社。帰宅は午後10時を過ぎることが当たり前の生活でした。生後2か月半までは、実母と義母が1~2週間ずつ交代で、泊まりで手伝いに来てくれていました。義母は片道5時間の距離を来てくれて、慣れない家で嫁(私)とほぼ二人きりでの双子育児で、体を壊してしまいました…。それからは義母の体を第一に、双子育児にはノータッチにしてもらいました。実母は当時から何年にもわたり、病院やイベントのときはもちろん、私がしんどいときに片道1時間半の距離を飛んできてくれました。私たち夫婦だけでは、とても乗り越えられなかったです。それくらい双子育児は過酷でした」

――双子育児の当時と比べて、現在、三女の赤ちゃんの育児はいかがでしょうか?

「双子育児のあとで、さらに3人目という心の余裕もありますが、双子のベビー時代と比べると、はるかに楽です!!赤ちゃんの個性にもよると思いますが、やはりベルトコンベアー2台と比べると、赤ちゃん一人に合わせる生活は楽だと感じます。今はレベル1すら該当しません(笑)」

◇ ◇ ◇ 

 サヤさんは三人娘の子育てエッセイ漫画を、Twitter(@saya_twins1125)、Instagram(@saya_twins1125)に投稿しています。

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