たっぷりと出汁を吸った豆腐がどん、と乗ったご飯の写真とともに「おでんの〆として、おでんの汁で煮込んだ豆腐を乗せたご飯「とうめし」が最高に美味しいこと知ってます?」と投稿されたツイートが話題に。投稿したのは、ちくわやかまぼこなどの練り物で知られる紀文食品(@kibun_kitchen)です。
地味ながら食欲をそそるビジュアルですが、見慣れない人にとっては「?」な料理。リプライでは「美味しそう」「(とうめしそのものを)知らなかった」「グルメ漫画を読んで知っていた」などのコメントが多数挙がっていたほか、「うちでは冷たい豆腐におでんの出汁をかけて食べる」「関西人なので(出汁が薄味だから)そもそも豆腐をおでんの具にする発想がありませんでした」といった、各家庭や地方ならではの声もあり、大いに盛り上がりました。
具材や味付けが地域によって異なるおでんならではの反響の数々、おでんの具を多数製造、販売している紀文食品に話を聞きました。
「実は地域性はないんです」
ーーこのツイートをつぶやいたきっかけは?
「弊社サイトのコンテンツ『おでん教室』で詳しく公開していますが、おでんに入れる、おでんだねのバリエーションの幅が広い事と地域性がある事をお伝えすることで、おでんをもっと楽しく召し上がっていただきたいという思いで投稿致しました」
ーー「とうめし」とはどの地方の料理でしょうか。
「とうふめし(とうめし)に地域性は無く、〆のメニューとしておでん専門店で提供されている所もあります。口に含むと豆腐から出汁がじゅわっと滲み出して、意外なほどにご飯によく合います!」
ーーちなみに、地方ならではのおでんだねは?
「例えば、北海道ではタラの白子を入れる所もあります。沖縄では、てびち(豚足)を入れてマスタードで食べたりします。また関東で良く食べる“ちくわぶ“は、他の地域では殆ど食べられていません。おでんは家庭の味ですので、その他にもまだまだ知られざるおでんの具があるはず…私どもでも知らないことが沢山あるなぁと日々感じております」
ーーおでんだねに、おすすめの食材は?
「弊社の魚河岸あげ(R)(私も大好きです)とはんぺんです。もともはんぺんは関西ではなじみが薄かったのですが、コンビニおでんの影響か、今では西日本でも認知はされています。この時期のメニューでは、はんぺんを使った“ちゃんこ風おでん“もおススメです。はんぺんは本当に汎用性が高いので、様々な料理に使えますよ。ぜひHPをご覧ください。驚くほどレシピあります!!!」
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ちなみにおでんのネタとして、豆腐・焼き豆腐の喫食率は、香川県が1位、富山県が2位です、その次に島根県、鳥取県となっており、穏やかな西高東低となっております(「紀文 鍋白書2022」より)。
紀文食品のサイト内コンテンツ「おでん教室」では、おでんの基本の作り方のほか、具材の紹介、おでんだねに出汁が染み込む仕組みの解説などコンテンツがもりだくさん。中でも、今年、2022年に広島県の呉(くれ)風と、宮崎県の都城風を新たに加えた23種類のご当地おでんを紹介している「日本のご当地おでん」は必見。各地域のおでんのレシピや出汁の特徴、代表的なおでんだねなど、読んでも料理しても楽しめます。
■紀文食品公式アカウント: @kibun_kitchen
■紀文食品公式サイト: https://www.kibun.co.jp