おでんの東西格差は「ちくわぶ」と「コロ」に…「はぐれ刑事」元レギュラー俳優が指摘

北村 泰介 北村 泰介
おでんの具を大皿に盛り付けて出す店主で俳優の若林哲行=東京・高円寺
おでんの具を大皿に盛り付けて出す店主で俳優の若林哲行=東京・高円寺

 11月も後半に入るとグッと寒くなってくる。冬の訪れとともに恋しくなる料理の一つが「おでん」だろう。ヤフー検索の調べによると、今の時期に「おでん」の関連ワードを検索するユーザーが増えるという。コンビニエンスストアでの販売が定着して久しいが、昔ながらの「おでん屋」に足を運んで店主のこだわりを聞いた。

 JR中央線・高円寺駅南口のロータリーに面したビル2階に「間味(まみ)」という店がある。「おでん」と書かれた赤ちょうちんが1つ、さりげなく2階の窓からぶら下がっている。店主の若林哲行は京都府出身の72歳。藤田まことさん主演のテレビ朝日系ドラマ「はぐれ刑事純情派」に今井刑事役でレギュラー出演していた現役の俳優でもある。

 おでんの出汁(だし)は薄く透き通った関西風。かつおぶしと昆布のダシに薄口しょうゆのあっさり味だ。大根、玉子、こんにゃく、ちくわぶ、はんぺん、昆布…。記者の感想で言えば、モチモチと弾力のある「ちくわぶ」がうまかった。

 ちくわぶは小麦粉を原料に、ちくわ型にしたネタ(具)だが、関西ではなじみが薄い。そこで東西の違いを取材の“ネタ”とした。

 若林は「ちくわぶを関西では見たことがなかったですよ。今はそんなこともないでしょうが、東京に来て初めて知った」と明かす。

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