「壱成は天才」「演技で再ブレイクを」初の親子共演映画に石田純一が熱いコメント 劇中では「プリンは文化だ」と迷台詞も

黒川 裕生 黒川 裕生

いしだ壱成さんと、父・石田純一さんの初共演となる映画プロジェクトが進行している。定職に就かず「何でも屋」として働く青年が、様々な人たちとの出会いを通じて、生き別れた父への思いを募らせていく…という虚実皮膜を地で行く物語。かつて絶大な人気を誇ったトレンディ俳優のポジションから一転、最近はすっかり“お騒がせキャラ”が定着してしまった感のある壱成さんだが、純一さんが「壱成は天才。また演技が評価されて再ブレイクすると信じている」とコメントするなど、本作を機に壱成さんのキャリアはまた新たなフェイズに入ったようだ。

映画のタイトルは「散歩屋ケンちゃん」。クリーニング屋、写真屋、ガチャ屋など、定職に就かず「何でも屋」として働くケンちゃん(いしだ壱成)が、お年寄りや引きこもりなど支援が必要な人と一緒に歩く「散歩屋」を始めるというストーリーだ。それぞれの事情を抱える人たちと出会う中で、ケンちゃんは生き別れた父(石田純一)への思いを募らせていく。そしてある出来事をきっかけに、ケンちゃんは父への思いと向き合い、この街で暮らしていく決心をするのだった——。

壱成・純一親子の初共演作であり、さらにはグルメ漫画界の巨匠ビッグ錠さん、フォークシンガーの友川カズキさんらレジェンド級の著名人も参加するという規格外の布陣。実は銚子電鉄100周年を記念した「再生」がテーマの作品でもあり、撮影には銚電の竹本勝紀社長も顔を出している。

グルメ漫画家役・石田純一「プリンは文化だ」

プロジェクトを手掛け、自ら監督も務めた寺井広樹さんに話を聞いた。

—まずは企画の意図について教えてください。

「銚子電鉄さんの経営再生に向けて、これまでも一緒にスナック菓子や映画などを作らせていただきました。100周年を迎えるに当たり、石田純一さん、いしだ壱成さん親子にぜひ『父と息子の再生』をテーマに演じていただきたいと考えました」

—オファーに対する2人の反応はいかがでしたか。

「最初、壱成さんにオファーすると即OKをいただきまして、壱成さんから純一さんをご紹介いただきました。純一さんが『親バカと言われるかもしれないけど壱成は天才。面白おかしくメディアに取り上げられるのではなく、演技で注目されてまた再ブレイクすると信じている』とおっしゃっていたのが印象的でした」

「純一さんはグルメ漫画家の役で、『ゆでぷりん』というペンネームにさせていただきたいとリクエストしたところ、そちらもご快諾いただきました。『プリンは文化だ』というセリフも劇中に登場させています」

—現場での2人の様子は。

「純一さんがケンちゃん役の壱成さんに宛てた手紙を読むシーンがあり、当初は制作スタッフが純一さんの代わりに撮影用の手紙を書く予定でしたが、純一さんは『ここは生き別れた息子に思いを伝える大切なシーンなので、たとえ手紙が映像に映らなくても私が書く』とおっしゃって、綺麗な字で丁寧に書いてくださいました」

「お互いにリスペクトしているのが伝わってきて、ドキュメンタリーを撮っているような気持ちになりました」

—どんな映画になりそうですか。

「ビッグ錠先生、友川カズキさんはじめレジェンドな方々が、それぞれに親子関係に何らかの問題を抱える父親役を熱演してくださいました。また、銚子電鉄の竹本社長や社員さん、鉄道系のYouTuberさんも参加しておられます。純一さん、壱成さんのファンはもちろん、鉄道好きの方にも楽しんでいただきたいと思っています」

映画の出演権やチェキ…謎に多彩なCFのリターン

撮影は10月中旬にほぼ終了しているが、11月7日からクラウドファンディング(CF)を実施し、映画出演権を支援した人に向けて2023年1月に追加撮影を行う予定。CFのリターンとしては、他にも「劇中で使われる指名手配ガチャに登場する権利」「竹本社長のチェキ」「ビッグ錠さん考案の『プリンカレー』をビッグ錠さんと食べる会に参加する権利」など、多彩なアイテム、イベントが用意されている。

今後のスケジュールは—

・2022年11月7日:クラウドファンディングスタート
・2022年11月下旬:オーディション実施
・2022年12月31日:クラウドファンディング終了
・2023年1月下旬:撮影・編集再開
・2023年1月27日:特別試写会
・2023年4月:映画「散歩屋ケンちゃん」公開予定

【CFサイト】https://camp-fire.jp/projects/view/603565

【映画「散歩屋ケンちゃん」公式サイト】https://sanken-movie.com/

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