ある朝、ランニングの途中で立ち寄った神社で、飼い主さんが見つけたのは、汚れた毛玉のようにうずくまる小さな命でした。そっと近づいてみると、それはひどく衰弱した1匹の猫。それが「ぽん」くん(推定3、4歳・男の子)との出会いだったといいます。
朝ラン中、小さな子猫発見
Threadsユーザー・シャイリーさん(@pon_okomari)が、ぽんくんと出会ったのは、2024年6月7日の朝のことでした。
この日、飼い主さんはランニングの途中で、たまたま近くの神社に立ち寄ったといいます。そこで目にしたのは、汚れた毛玉のようにうずくまる生き物でした。
「まさか猫?と思い近寄ったら、案の定。片足を引きずり、お尻からは液状のうんちを垂れ流し、骨は浮き出て…見るからに悲惨な野良猫でした」
ぽんくんは、アリが集まったカリカリを細々と食べていたそう。その後、神社の鯉のエサを売っている小屋の下へ入ってしまいました。
目の前の猫を助けたい。けれど、ぽんくんは小屋の下に隠れてしまい、飼い主さんはこれから仕事へ向かわなければならない状況でした。
「保護したいけれど、小屋の下に隠れてしまったし、私はこれから仕事だし、どうしたものかと右往左往。いったん、その場を離れましたが、やっぱり気になって…」
その後、飼い主さんは知り合いの猫保護団体に連絡。「とにかく保護だけでもしてもらえないか」と相談したところ、その日のうちに動いてもらえることになり、無事に捕獲することができました。
ただ、保護団体も手いっぱいで、病院へ連れて行くところまでは難しかったそうです。
「夕方、私が保護団体に引き取りに行き、病院へ。その後、我が家へ来ることになりました」
こうしてぽんくんは、飼い主さんの家で新たな一歩を踏み出すことになりました。
手探りで始まった新しい日常
保護後しばらくの間は、お尻からうんちが垂れ流しの状態だったというぽんくん。飼い主さんは、下のお世話に追われる日々だったと振り返ります。
それでも、ぽんくんは食欲旺盛でした。当時、飼い主さんの家には3匹の保護猫がいましたが、ぽんくんは臆することなく、先住猫たちと向き合っていたといいます。
2〜3週間ほどの隔離期間を経て、ぽんくんを室内で解放することに。飼い主さんは「どうなることか」と心配していたそうです。
一方、猫たちはそれぞれの距離感を探りながら、少しずつ暮らしに慣れていきました。
「お互い保護猫同士、なんとなくうまくやっているようです」
年齢を重ねていた先住猫たちにとっても、ぽんくんの存在はよい刺激になったようです。ぽんくんが遊びたがって絡みにいくことで、家の中が以前より活発になったと感じているといいます。
そして、ぽんくんといえば、なんともいえない“お困り顔”。
「何よりこのお困り顔なので、いまだに『お困りごとはないですか?』と聞いてみたり、そのぶさかわぶりに癒やされています」
家族を和ませる愛されキャラに
現在のぽんくんは、とても甘えん坊な性格だといいます。
飼い主さんがお風呂に入っていると、心配したように飛んでくることもあるそうです。それは、先住猫の行動をまねしているのかもしれません。
また、ぽんくんはとても活発な一面もあります。ほかの保護猫たちに絡みにいっては、少ししつこくしてしまい、シャーされることもあるそうです。それでも、そんなぽんくんの姿は、家族にとってかけがえのない癒やしになっています。
「どうか末長く、お困り顔のおとぼけ顔で、幸せでいてくれたらと願っています」
神社の片隅で、汚れた毛玉のようにうずくまっていたぽんくん。あの日、飼い主さんが「やっぱり気になる」と行動したことで、ぽんくんの猫生は大きく変わりました。そして今では大切な家族の一員に――。今日もその愛らしい表情で、家庭に明るさをもたらしています。