責任を持って育てます
ーー現在のコタロウくんの様子はいかがですか?
「心をかなり開いてくれたのか、構ってあげないと吠えるようになりました。しつけのために吠えたら構わないようにしてるのですが、心を鬼にしてやっています(笑)。散歩もとても嬉しそうで、テンションが爆上がりするので制御するのに必死です。最初の頃のおとなしさが嘘のようで、とても寂しがり屋のかまってちゃんだと言うことがわかりました」
ーー事情があって遺棄されたことを思うと切ないですが、コタロウくんはモリシさんと出会えて幸運でしたね。コタロウくんはまだトラクターが怖いそうですが、今後は「どんぐ屋」さんの看板犬として活躍してくれそうですか?
「コタロウと一緒にできる農作業を考えたのですが、ネギは犬に良くないので、芋掘りなんかを一緒にやったらどうかなと、トチオと話しています。犬は芋が好きですが、食べ過ぎるのもよくないので注視しないといけませんが(笑)」
ーーコタロウくんのもとの飼い主さんに伝えたいことはありますか?
「コタロウはうちで責任を持って育てるので、ご安心ください」
◇ ◇
警察からは顛末を教えてもらえなかったそうですが、モリシさんによると、コタロウくんと一緒に遺棄されたと思われるもう1匹のワンちゃんは、別の方が保護し、飼育されているのではないか、とのことでした。
今回は幸せな結末となりましたが、動物の遺棄・虐待は法律違反です。もちろん、どんな人にもやむを得ない事情が発生する可能性はあります。飼育継続が困難になった場合は、どうか1人で悩まず、保護団体や保健所、かかりつけの獣医師などに必ず相談してください。
※動物の遺棄・虐待は法律違反です。ペットの遺棄は、動物の愛護及び管理に関する法律第 44条第3項に基づき、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に処されます。
■合鴨の様子やコタロウくん保護の様子も見られるモリシさんのYouTubeチャンネル「但馬の田舎暮らし どんぐ屋」