ネットだけで有名な「おなかいたい」駅とは!? 「沿線住民ですが…一瞬でも騙されそうに」「編集能力高い」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「インターネットだけで有名な駅、名鉄のおなかいたい駅にやってきました」と、Twitterに投稿したのは、Osaka-Subway.com/鉄道プレスさん(@OsakaSubwaycom)。鉄道に関するサイトを運営し、鉄道情報を発信されているアカウントですが、面白い名前の駅名板を公開し、話題となりました。

その駅名とは――。

名古屋鉄道(名鉄)にあるという「小中井田井(おなかいたい)」駅

衝撃的な駅名です。出勤で電車に乗っていても、この駅が近づくとお腹がゴロゴロして、つい途中下車してトイレに駆け込んでしまいそう…。

全国津々浦々、数多の駅があり、なかには難読だったり変わった印象を与えたりする駅名も存在します。今回の小中井田井駅もそんな珍しい名称の駅の一つなのでしょう。と、思いきや…。

実はコラージュ画像、ネタ駅でした

実をいうと、この小中井田井駅、存在しません。

実在する駅名版の写真を少し加工して、本物そっくりの偽物を作り上げるという、いわゆる「コラージュ画像」です。このようにして「実在する駅をモジって、実在しないネタ駅をつくり上げる」というのは、昔からネット上でよく飛び交っていたジョーク。

大御所タレントの名前を冠した「美濃文田(みのもんた)駅」(元ネタはJR東海の「美濃太田(みのおおた)駅」)、謝罪の言葉のような「巣間内(すまない)駅」(元ネタは名鉄の「間内(まない)駅」)などがありますが、今回の「おなかいたい駅」も非常に有名なネタ駅の一つ。

ツイートに書かれていた「インターネットだけで有名な駅」というのは、そういう意味だったのですね(笑)。

ちなみに、「おなかいたい駅」の元ネタは名鉄・犬山線の「中小田井(なかおたい)駅」。Osaka-Subway.com/鉄道プレスさんは、このコラ画像を“作るためだけ”に、自らここまで足を運んだそうです。

まさしく鉄道ファンの鑑――ともいうべきOsaka-Subway.com/鉄道プレスさんの行動力。

「沿線住民ですが…(中略)一瞬でも騙されそうになりました」
「ネタだとわかっていても気づかないレベルの編集能力の高さにビビった」
「素晴らしき行動力ですね!」

ツイートのリプ欄にも称賛の声が寄せられています。

ちなみに、こちら中小田井駅の駅名板からは、「毛下襟田井(もうかえりたい)駅」というネタ駅も生まれているそうです。

Osaka-Subway.com/鉄道プレスさんに聞きました

――コラ画像を作るために「中小田井駅」まで行ったとのことですが、旅の道中で他に面白いものなどはありましたか?

Osaka-Subway.com/鉄道プレスさん:今回は、中小田井駅以外にも、愛知の面白い鉄道スポットを巡っており、長久手市を走る「奇跡のリニモ」や、電車と駅が丸々保存されている尾張瀬戸の「瀬戸蔵ミュージアム」などに行ってきました。

――たくさんの場所に行ってきたのですね。

「愛知県は何もない」という人もいますが、こんなにもたくさん興味深いスポットがあるのにもったいないな、といつも思います。

――今回の「おなかいたい」駅をはじめ、ネット上ではたくさんの駅名のコラージュがありますが、お気に入りのものはありますか?

Osaka-Subway.com/鉄道プレスさん:一番はこの中小田井駅で、かねがね行ってみたいと思っていました。次点だと「みのもんた」駅の元ネタである美濃太田駅でしょうか。

――運営サイトでは、実在する面白い名称の駅も紹介されていますね。オススメは?

Osaka-Subway.com/鉄道プレスさん:当サイトをご覧いただき恐縮です。今まで行ったことのある駅でいうと、「三条(=参上)」か「五位堂(=ご移動)」の2択でしょうか。

――次に行ってみたい駅や乗りたい鉄道は?

Osaka-Subway.com/鉄道プレスさん:秩父鉄道の「小前田駅」でしょうか。車内の案内で「次はオマエダ」というシュールな表示が出るので、ぜひとも訪れてみたいです。

Osaka-Subway.com/鉄道プレスさんには、「鉄道の魅力とは?」という質問もしてみました。すると、「思い浮かびません」というご回答でした。

「何故好きか、魅力はあるかという問いについて、もちろんあるのはあるのですが、言語化するのが難しいです」

確かに、愚問だったかもしれません。真に好きなものとは、その理由や意味を考え言葉にしたりするものではなく、ただ純粋にそれに向き合い、没頭できるもののことを言うのかもしれませんね。

このように、純粋な「好き」という思いで鉄道と向き合い、日々発信をされているOsaka-Subway.com/鉄道プレスさん。

現在、大阪市内とその周辺を走る地下鉄・大阪メトロの非公式ファンサイト「Osaka-Subway.com」や、西日本+首都圏を中心とした鉄道サイト「鉄道プレス」を運営。また、YouTubeでも鉄道の魅力について発信されています。

■Osaka-Subway.com/鉄道プレスさんのTwitterはこちら
 →https://twitter.com/OsakaSubwaycom

■「Osaka-Subway.com」はこちら
 →http://osaka-subway.com/

■「鉄道プレス」はこちら
 →https://207hd.com/

■YouTube Channel「Osaka-Subway.com」はこちら
 →https://www.youtube.com/c/Osaka-subway

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