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ネット環境、老人ホームにも 「ネット利用可の老人ホーム」割合ランキング…3位東京都、2位徳島県

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コロナ禍では老人ホームのリモート面会の取り組みなどがニュースで話題になり、老人ホームにおいてもインターネット環境のニーズが高まっていると聞きます。⽼⼈ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエが、このほど発表した「インターネット利用可の老人ホーム割合ランキング」によると、インターネット環境の整備が進んでいる老人ホームが多い地域の1位は「山梨県」だったそうです。

ランキングは2022年8月に、同サイトに掲載している全国の介護施設4万9836件のうち、「ネット利用可」としている施設を抽出し、各都道府県毎の割合を集計してランキング形式でまとめたといい、上位の結果は以下の通りとなりました。

▽インターネット利用可の老人ホーム割合ランキング

「インターネット利用可の老人ホーム割合ランキング」の1位は山梨県(47.54%)でした。次いで、2位「徳島県」(39.24%)、3位「東京都」(35.43%)、4位「長野県」(33.13%)、5位「沖縄県」(32.50%)と続きました。ちなみに、全国平均は24.31%で、割合が最も少なかったのは「山形県」(7.41%)という結果だったそうです。

調査結果から同社は「山梨県は、カラオケ施設数・理美容サービスにおいても上位を獲得するなど、老人ホームのQOL向上の取り組みが全国でも特に進んでいる地域です。インターネット利用にも力を入れているのは、ある意味当然と言えるかもしれません」と説明。

一方で、「割合が最も少なかった山形県に関しては、そもそもスマートフォン等によるインターネット利用率が低いという特徴があります。実際、総務省発表の『通信利用動向調査』によると、パソコン・スマートフォンいずれも山形県は全国平均よりも利用者の割合が低く留まっています。今後、インターネットの利用率が高まれば、山形県においても老人ホームにおけるインターネット整備が進む可能性があります」とも述べています。

参考サイト:総務省「通信利用動向調査」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html

   ◇  ◇

なお、同調査では、同サイトを利用して介護施設への入居を決定された男女を対象として「老人ホームのインターネット環境整備のニーズ」についても、2022年8月に調査を実施しており、102人から以下のような回答を得たといいます。

▽私の父(80代)は、パソコン・スマホを使いこなせるので必要です。父が入居する際には、必要条件になりそうです
▽90代の親族が入居予定です。コロナ禍で面会制限もあり、LINE電話などのコミュニケーションツールや室内モニター等を利用したいので必要です
▽90代の母が入居検討中です。現在、ビデオ通話のためだけに、アレクサとWiMAXのホームルーターを設置していますが、施設にwi-fiが入っているとありがたいと思います
▽80代の家族が入居する予定ですが、家族から送ったLINEや動画のリンクを見ることはできるので、wi-fi環境があればありがたいです
▽高齢のためネット、携帯、スマホは全く使いませんので特に希望はありません
▽入居する本人が利用できないので、施設でのインターネット環境の必要性は特にありません。家族の私と施設がLINE等でつながっていれば十分です
▽80代の母は要介護3です。既にインターネットを理解することは難しいので、無理に勧める必要は無いと感じています

   ◇  ◇

調査を行なった同社は「仮に入居されるご本人はインターネットを利用しなくても、施設の人が入居者の様子を撮影しご家族に伝えるような新しいコミュニケーションが、介護の現場でも広がり始めています。今後は、デジタルに慣れ親しんだ世代の入居が増えていくと予想されます。利用者のニーズに応えられるような、インターネット利用環境の整備が、老人ホーム業界全般に求められるのかもしれません」と述べています。

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