老後資金…満65歳までに「2000万円」貯められる人は3割ほど 「生活するのに精一杯で到底無理」「年金が少なすぎる」

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2019年に金融庁が試算した「老後30年間で約2000万円が不足する」とする報告書が注目された、いわゆる「老後2000万円問題」。これをきっかけに、老後のためのお金を用意できるか不安に駆られる人が増えましたが、実際に老後資金をこれだけ用意できる人はどれいくらいいるのでしょうか。全国の18~71歳の男女に聞いたところ、満65歳時の預金額見込みについて「2000万円以上」と答えたのは約3割にとどまりました。

株式会社ホロスプランニングが「老後2000万円問題アンケート」として2022年6月に実施した調査で、10代(3人)、20代(69人)、30代(173人)、40代(161人)、50代(69人)、60代(24人)、70代(1人)、計500人から回答を得たといいます。

はじめに、「現在の年収(世帯年収)」を聞いたところ、「500~750万円」(32.6%)、「300~500万円」(28.8%)、「300万円未満」(16.8%)、「750~1000万円」(15.8%)と続き、半数以上の人が「300~750万円」の年収を得ていることがわかりました。

また、「現在の貯金額(株式含む)」については、「300万円未満」(36.4%)、「500~750万円」(17.4%)、「300~500万円」(16.4%)と続きました。「300万円未満」の36.4%の中には、貯金額が「100万円未満」(16.8%)も含まれており、貯金したくても思うように貯金ができない状況に陥っている人が多い印象を受けたといいます。

続いて、「満65歳時の預金額見込み」については、「2000万円以上」(31.6%)、「1000~1200万円」(19.4%)、「500~750万円」(13.4%)、「1500~2000万円」(11.6%)と続き、現時点では「65歳までに2000万円を貯めるのは困難」と見込んでいる人が多いこと窺えたといいます。

なお、「老後2000万円問題」については、以下のようなコメントが寄せられたそうです。

▽無理だと思う(23歳女性・会社員)
▽正直2000万円まで貯めるのが厳しく難しいと思う(35歳男性・会社員)
▽貧困層には無理難題です(46歳男性・フリーター、契約社員)
▽災害や病気など不測の事態があることを考えると2000万円も貯めるのは難しいと思っています(50歳男性・会社員)
▽現在子供の教育費や家のローンが残っていることから、現実的には老後の2000万円は無理です(52歳女性・会社員)
▽生活するのに精一杯で貯金は全くできない状況で、2000万円など到底無理な話です(62歳男性・会社員)
▽今、年金のためにお金を払っているが、老後にもらえるかが心配です(26歳男性・フリーター、契約社員)
▽私の時は年金がもらえるのかも分からないから老後の不安しかない(35歳女性・会社員)
▽年金が少なすぎる。国民年金を今の2.5倍ぐらいに増やさなければ生活できない(46歳男性・個人事業主)
▽もらえる年金額が減っていき、不安しかないです(52歳女性・フリーター、契約社員)
▽年金難民が大量に発生すると思います。年金が安すぎます(64歳男性・無職)
▽政治が変わらない限りお金を貯めることができない(31歳女性・会社員)
▽国が支援をするべきだと思う(20歳女性・学生)
▽老後に2000万も要らないと思います。それほど使わない(54歳男性・会社員)
▽老後2000万円貯金してなくても生活している先輩方が沢山いるのでなんとかなるだろうと思っています(34歳女性・個人事業主)
▽生活レベルを上げなければ心配する事ないと思う(35歳男性・会社員)
▽真面目に働けば大丈夫だと思います(35歳男性・会社員)

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